タムスヴェーク郡
- タムスヴェーク郡
- Bezirk Tamsweg
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国: オーストリア共和国 連邦州: ザルツブルク州 郡庁所在地: タムスヴェーク 面積: 1,019.65 km² 人口: 20,437 人 (2023年1月1日) 人口密度: 20 人/km² ナンバープレート: TA 庁舎の住所: Kapuzinerplatz 1
5580 Tamsweg公式サイト: salzburg.gv.at/bh-tamsweg メールアドレス: bh-tamsweg@salzburg.gv.at
タムスヴェーク郡(タムスヴェークぐん、独: Bezirk Tamsweg)、通称ルンガウ(独: Lungau)は、オーストリアのザルツブルク州にある郡(Bezirk; 行政管区とも訳される)。郡庁所在地はタムスヴェーク。
西から北西にかけてザンクト・ヨハン・イム・ポンガウ郡(ポンガウ)と、北でシュタイアーマルク州のリーツェン郡と、東でおなじくシュタイアーマルク州のムーラウ郡と、南でケルンテン州のシュピッタール・アン・デア・ドラウ郡と接する。
アルプス山脈の山中にあるため周囲を山に囲まれており、郡の大部分も標高1000メートル以上に位置する。郡域の山と谷には牧草地、湿地および落葉樹と針葉樹の混交林、トウヒ属、カラマツ属、ヨーロッパハイマツなどの針葉樹林、河畔林などの森林があり、湿地にはヒメカンバ、ヒメツルコケモモ、ツルコケモモ、セイヨウガンコウラン、チャミズゴケ、ミツガシワ、モンタナマツ、ムラサキミズゴケ、オウシュウトウヒ、ツマトリソウなどの植物が生えている[1][2][3]。一帯にはヨーロッパチチブコウモリ、ホオヒゲコウモリ、ヨーロッパアナグマ、オオヤマネコ、ヒグマ、ワシミミズク、クマゲラ、ヨーロッパオオライチョウなどの動物が生息しており、隣接するケルンテン州のノックベルゲ国立公園と共に2012年にユネスコの生物圏保護区に指定された[4]。また、タムスヴェーク周辺の「シュヴァルツェンベルク湿地」[1]「ザウアーフェルダー・ヴァルト湿地」[2]「ユーバーリング湿地」[3]はラムサール条約登録地である。
山の中にあるため交通の便が極めて悪かったが、1974年から1976年にかけてザルツブルクからザンクト・ミヒャエル・イム・ルンガウを経由してフィラッハに至るタウエルン・アウトバーン(A10)が建設され、経済が大きく発展した。
タムスヴェーク郡には以下の15の市町村(Gemeinde、ゲマインデ)がある。そのうち3つが町(Marktgemeinde、市場町)に指定されている。
- ゲーリアッハ Göriach
- レッサッハ Lessach
- マリアプファル Mariapfarr
- マウテルンドルフ Mauterndorf (町)
- ムーア Muhr
- ラミングシュタイン Ramingstein
- ザンクト・アンドレ・イム・ルンガウ St. Andrä im Lungau
- ザンクト・マルガレーテン・イム・ルンガウ St. Margarethen im Lungau
- ザンクト・ミヒャエル・イム・ルンガウ St. Michael im Lungau (町)
- タムスヴェーク Tamsweg (町)
- トマタール Thomatal
- トヴェング Tweng
- ウンテルンベルク Unternberg
- ヴァイスプリアッハ Weisspriach
- ツェーダーハウス Zederhaus
脚注
[編集]- ^ a b “Mires of the Schwarzenberg | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2004年2月2日). 2023年3月14日閲覧。
- ^ a b “Mires of the Sauerfelder Wald | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2004年2月2日). 2023年3月14日閲覧。
- ^ a b “Mires of the Überling | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2004年2月2日). 2023年3月14日閲覧。
- ^ “Salzburger Lungau & Kärntner Nockberge Biosphere Reserve, Austria” (英語). UNESCO (2020年6月). 2023年3月14日閲覧。