ルンド条約
表示
ルンド条約 | |
---|---|
署名 | 1679年9月 |
署名場所 | スウェーデンのルンド |
締約国 | スウェーデンとデンマーク |
主な内容 | スコーネ戦争の講和条約 |
関連条約 | フォンテーヌブロー条約 (1679年) |
ルンド条約(ルンドじょうやく。Freden i Lund)とは、1679年9月にスウェーデンのルンドで締結されたスコーネ戦争の最終的な講和条約。
同年のフランス王国とデンマークが締結したフォンテーヌブロー条約 (1679年)の内容と同じものが、スウェーデンとデンマークの間で締結された。さらに両国の利害関係を修復するために、新規に条項が加えられた。
内容
[編集]- スウェーデンとホルシュタイン=ゴットルプ公領を1660年の状態に戻す。
- スウェーデン国王カール11世とデンマーク王妹ウルリカ・エレオノーラの結婚。
- スウェーデンとデンマークの同盟締結(軍事面での相互援助)。
- 第三国との同盟の禁止(同盟は両国の同意を必要とする)。
1の条項は、フォンテーヌブロー条約と同じで、2以降の条項は、両国の関係修繕のために加えられた新規条項である。
その背景には、両国のフランスに対する不満と反フランス感情があった。スウェーデンは、フランスと同盟国でありながら条約に参加出来ず、スウェーデンが従属国の様に扱われたことが屈辱的であった(ブランデンブルク選帝侯とのサン=ジェルマン=アン=レー条約 (1679年)も同様に締結国ではなかった)。
一方、デンマークも戦後処理をフランスの一存で決定され、フランスの軍事的圧力に屈し、占領した領土を獲得出来なかったことが不満となった。こうした背景の結果、両国の利害が一致し、和平条約として帰結した。
この条約により、ホルシュタイン=ゴットルプ家の主権問題などを残しながらも、北欧は20年に渡る和平が成立した。
参考文献
[編集]- 入江幸二『スウェーデン絶対王政研究 財政・軍事・バルト海帝国』知泉書館、2005年12月。ISBN 978-4-901654-62-3。