ルーツロックレゲエ
ルーツロックレゲエ(ルーツ・レゲエ、あるいは単にルーツとも呼ぶ)という言葉は、ジャマイカでスカとロックステディから発展したレゲエの1ジャンルである。ボブ・マーリーによってその用語が世界的に有名になった。
概要
[編集]ルーツロックレゲエの歌詞には、エチオピアの皇帝ハイレ・セラシエ1世を崇拝する宗教運動、ラスタファリアニズムの影響が現れている。政府当局や西洋社会からの圧迫への抵抗と、宗教的な忠誠が主要な歌詞のテーマになっており、「ジャー」という言葉は出現の頻度が高い。ジュニア・マーヴィンの「ポリス&シーブズ」[1]、カルチャーの「トゥー・セブンス・クラッシュ」などはルーツ・レゲエの有名曲である。
ルーツロックレゲエは1970年代に隆盛を極め、ボブ・マーリー&ウェイラーズ、トゥーツ&メイタルズ[注 1]、デニス・ブラウン[注 2]、バーニング・スピア、ホレス・アンディ、グレゴリー・アイザックス、シュガー・マイノット[注 3]、フレディ・マクレガーらの歌手、グループの他、リー・ペリー、ジョー・ギブス、バニー・リー、キング・タビー、コクソン・ドッドらプロデューサー、エンジニア達が多くの楽曲を残した。同時に、彼らの実験精神と、ジャマイカでの録音技術の向上により、ダブの作品も生まれた。
とりわけ、ルーツ・レゲエ全盛の1970年代の量産体制の中では、スタジオミュージシャンのアイデアと演奏法は斬新だった。レヴォリューショナリーズ(スライ&ロビー)、ロッカーズ、アップセッターズ、ルーツ・ラディクスらが、次々と新しいリディムを作っていった。
80年代中盤以降はドラムマシンやシンセサイザーを使った打ち込みによるダンスホール・レゲエが次第に流行し始め、歌詞の内容もセックス、暴力といったテーマが増え、「ルーツレゲエは次第に下火に」なる。しかしルーツレゲエは、21世紀に入ってからもジャマイカをはじめ、ブラジル、アメリカ(特に東海岸)、イギリスなどで、一部の人々によって親しまれ演奏され続けている。
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Jamaican reggae singer Junior Murvin dies, aged 67”. 07 August 2020閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Roots-Archives - Searchable database of Jamaican Roots Reggae albums from 1970 to 1985
- A paper on the wider influence of Jah Shaka and Roots Reggae on UK music
- Roots Reggae Club: Independent Roots Reggae website with definitions, reggae artists biographies, news, articles, updates..."
- Adrian Sherwood on a "very English Roots Reggae"
- Don Letts on the contribution of Roots Reggae to Punk Rock and English Society
- Drum and Bass and Junglist have their Origins in Roots Reggae
- The Clash DJ Scratchy Explains his Roots in Punk and Roots Reggae in London
- Interview with 1990s UK roots reggae band: The Disciples
- Examining the use of psalms in Rasta lyrics
- Strictly Vibes : Roots Vinyl Database