ルーテル聖ペテロ教会
ルーテル聖ペテロ教会(ルーテルせいペテロきょうかい、ロシア語: Лютеранская церковь Святого Петра)はロシアのサンクトペテルブルク市にあるルーテル教会で、市内の一番繁華なネフスキー大通りにある。
概要
[編集]ルーテル聖ペテロ教会はロシアのサンクトペテルブルク市にあるルーテル教会で、市内の一番繁華なネフスキー大通りにある。ロシアへ移住してきたドイツ人の信者が多かったので、通常ドイツ教会と呼ばれている。
歴史
[編集]1705年にピョートル大帝はその宗教緩和政策に基づいてローマ・カトリック教会およびプロテスタント教会の宣教も許可した。
1708年に、初めてのルーテル教会は設立された。市内にはいくつかのルーテル教会も建てられて、数学者オイラーなどがサンクトペテルブルクのルーテル教会の墓地に葬られた。
現在の教会堂は1833年〜1837年にかけて、ドイツ出身の信者たちによって設立された。設計はアレクサンドル・ブルロフ(Alexander Brulllov)であった。1917年ごろには、この教会は1万5千人の教会員がいて、教会が経営する学校(ペトリシューレPetrischule)、病院、孤児院などもあった。[1]
ソヴィエト時代には教会は迫害を受け、閉鎖され、この教会堂は水泳プールとして使われていた。
1990年代に、教会堂をルーテル教会へ返還する決定がなされ、教会堂の修復も行われた。
礼拝
[編集]現在は通常ロシア語で礼拝が行われている。また、ドイツ語での礼拝もある。
近隣の教会
[編集]ネフスキー大通りのこの地域には、次のようなプロテスタント教会があり、後者では英語(聖公会)、韓国語(長老派)などの日曜礼拝も行われている。
- ルーテル聖ペテロ教会(別名:ドイツ教会)
- 福音ルーテル聖マリア教会(別名:フィンランド教会)
- 福音ルーテル聖カタリナ教会(別名:スエーデン教会)
ネフスキー大通りの向かいにはカザン大聖堂(ロシア正教会)があり、少し離れてやはりネフスキー大通りの東の方にアルメニア教会、カトリック聖カタリナ教会(ローマ・カトリック教会)もある。
脚注
[編集]- ^ 教会の前にあるEuropean Walkwayのサインポスト(この教会の歴史が書いてある)
関連項目
[編集]- ルーテル教会
- サンクトペテルブルク
- サンクトペテルブルクの教会リスト(Wikipediaドイツ語版)