コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

レイプ・リベンジ・ムービー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

レイプ・リベンジ・ムービー[1]rape and revenge filmrape-revenge film)とは、映画のサブジャンル。内容によって、エクスプロイテーション映画ホラー映画スリラー映画にカテゴライズされる。ストーリーは、単独あるいは複数のレイプに端を発し、被害者本人または被害者の親族・恋人などが犯人に対してリベンジする。『アレックス』のように暴力描写が物議の対象となることがある。

代表的なレイプ・リベンジ・ムービー

[編集]

フェミニストの視点から

[編集]

レイプ・リベンジ・ムービーは批評家の高い関心を集めている[2][3][4][5]。多くはフェミニスト的視点からのもので、このジャンルで描かれた男女の性的力関係と、より一般的な、映画から受ける衝撃について考察している。たとえば、アレクサンドラ・ヘラー=ニコラス著『Rape-Revenge Films: A Critical Study』(2011年)はこのジャンルについて幅広い分析が試みた本である。この中で著者は「レイプ-リベンジ」という語の単純な理解に異議を唱え、「復讐代行者の復讐行為の道義性ほどには性的暴行の治癒には触れない」映画に一般化されることは避けるべきだと示唆している[6]

脚注

[編集]
  1. ^ 発情アニマル アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ1978 作品情報”. 映画の時間. 乗換案内のジョルダン. 2020年2月8日閲覧。
  2. ^ Clover, Carol J. (1992). Men, Women, and Chainsaws: Gender in the Modern Horror Film. Princeton, NJ: Princeton University Press. ISBN 0-691-00620-2 
  3. ^ Creed, B. (1993). The Monstrous-Feminine: Film, Feminism, Psychoanalysis. New York, NY: Routledge. ISBN 0-415-05259-9. https://archive.org/details/monstrousfeminin0000cree 
  4. ^ King, Claire Sisco (2003年). “Review of "Thelma & Louise" by Marita Sturken and of "The New Avengers: Feminism, Femininity, and the Rape-Revenge Cycle" by Jacinda Read”. October 6, 2007閲覧。
  5. ^ Read, Jacinda (2000). The New Avengers: Feminism, Femininity, and the Rape-Revenge Cycle. Manchester, UK and New York: Manchester University Press. ISBN 0-7190-5905-4 
  6. ^ Heller-Nicholas, Alexandr (2011). Rape-Revenge Film: A Critical Study. New York: McFarland. pp. 230. ISBN 978-0-7864-4961-3. オリジナルの2013-03-19時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130319065018/http://rape-revenge.com/