レッドディア川
レッドディア川(レッドディアがわ、英語:Red Deer River)は、カナダを流れる河川。サウスサスカチュワン川の主要な支流である。
説明
[編集]長さは724km、流域面積は約4万5000km2。主にカナダのアルバータ州内南部を流れている。源流は北緯51度31分55秒、西経116度02分31秒の標高2200mの場所に存在する。ここはカナディアンロッキーの東側斜面に当たる。なお、この源流部はカナダによってバンフ国立公園に指定されている。この場所から概ね東の方向へ山岳地帯を流れてゆく。その後サンドゥリの町の付近で南東方向へと流れる向きを変え、レッドディアの町まで概ね南東方向へと流れる。そして、レッドディアの町の付近で再び概ね東の方向へと流れてゆく。最終的に、北緯50度55分23秒、西経109度53分41秒(アルバータ州とサスカチュワン州との州境付近のサスカチュワン州側)で、サウスサスカチュワン川に合流する。なお、この合流点の標高は、597mである。ここまでがレッドディア川だ。この川の水はサウスサスカチュワン川へ入った後、最終的にネルソン川からハドソン湾(北極海)へと注いでいる [1] 。
名称
[編集]レッドディア(Red Deer)は英語で「赤いシカ」という意味である。しかし、元々この川は「アカシカ川」と呼ばれていたわけではなかった。この地にヨーロッパからの白人の侵略者達が入って来た当時、この川の周辺ではエルクが沢山見られたので、この川をエルク川(Elk River)と呼んでいた。しかしながら、当時のヨーロッパの毛皮商人は、しばしばエルクのことをアカシカと誤訳していた。結局、この誤訳が原因で、いつしかこの川は「アカシカ川」すなわち「レッドディア川」と呼ばれるようになったのである。ちなみに、この川の途中に作られたレッドディアの町の名は、このレッドディア川から取られたものである。なお、これらとは別に、先住民のクリー族は、この川を「ワスカスー」と呼んでいたと言われている。
出典
[編集]主な参考文献
[編集]- Suskatchewan River Basin (サスカチュワン川流域について)
- History of Red Deer (レッドディアの町の歴史)