レベルストークダム
レベルストークダム | |
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所在地 | カナダ・ブリティッシュコロンビア州レベルストーク |
位置 | 北緯51度02分58秒 西経118度11分38秒 / 北緯51.04944度 西経118.19389度 |
河川 | コロンビア川 |
ダム湖 | レベルストーク湖 |
ダム諸元 | |
堤高 | 175 m |
湛水面積 | 11,534 ha |
利用目的 | 発電 |
事業主体 | BCハイドロ |
電気事業者 | BCハイドロ |
発電所名 (認可出力) | レベルストーク発電所 (1,980,000kW) |
着手年 / 竣工年 | ? / 1984年 |
レベルストークダム (Revelstoke Dam) は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州レベルストーク (Revelstoke) から5キロメートル北に離れた場所にある、コロンビア川に建設された水力発電のためのダムである。発電所は1984年に完成し、198万キロワットの発電が可能である[1]。水車発電機は初め4台が設置され、現在は5台目を増設する工事が行われている。ダム湖(人造湖)の名はレベルストーク湖 (Lake Revelstoke) という[2]。ダムの運営はBCハイドロ (BC Hydro and Power Authority) によって行われる。ダムの下流にはアロー湖 (Arrow Lakes) があり、コロンビア川はアメリカ合衆国ワシントン州へと至る。
日本メーカー製発電機の導入
[編集]当初設置された4台の水車発電機は日本の電機メーカー・富士電機によるものである[3]。BCハイドロはピースリバーポーテージマウンテン発電所やジョルダンリバー発電所に富士電機製の機器を導入しており、その実績を評価してレベルストークダム用の水車発電機を富士電機に対して発注した。1台あたりの出力は49万5,000キロワットに達し、発電機(三相電磁石同期電動機)の回転子は外径13.6メートル、それを支える軸受には2,000トンもの荷重が加わる。発電用水車としてはフランシス水車を採用し、その重さは160トン。翼の形状はコンピュータを駆使した流れ解析技術によって最適なものとしている。
レベルストークダム・ビジターセンター
[編集]レベルストークから北へ5キロメートル離れた場所に、レベルストークダム・ビジターセンター (Revelstoke Dam Visitor Centre) がある。この施設ではダムや水力発電に関することのほか、2009年からはファースト・ネーションと呼ばれるカナダの先住民であるセクウェップム族 (Secwepemc) やオカナガン族 (Okanagan people)、クートニー族 (Ktunaxa) の人々の歴史や文化についての展示も行われている。劇場やギフトショップ、遊歩道が整備されている。
拡張工事
[編集]BCハイドロは現在、5台目の水車発電機を増設している。完成すれば50万キロワットの出力増加となり、総出力は248万キロワットとなる。[4][5]
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レベルストークダムの水圧鉄管
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5台目として増設待ちの部品
脚注
[編集]- ^ BC Hydro (June 2010), Quick Facts for the Year Ended March 31, 2010, オリジナルの2012年3月5日時点におけるアーカイブ。 2010年8月24日閲覧。
- ^ "Revelstoke, Lake". BC Geographical Names Information System.
- ^ 「カナダ・レベルストーク発電所納入495MWフランシス水車と発電機」『富士時報 第53巻 第6号』1980年。
- ^ Revelstoke Dam Visitor Centre website
- ^ BC Hydro Planning webpage, Revelstoke Unit 5 Archived 2009年3月31日, at the Wayback Machine.