レンダリング・レンジャーR2
ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 | Rainbow Arts |
発売元 | Virgin Interactive Entertainment |
プロデューサー | Thomas Brockhage |
デザイナー | en:Manfred Trenz |
音楽 |
Jesper Olsen Stefan Kramer |
美術 |
Jørgen Trolle Ørberg Stephan Lethaus Tobias J. Richter |
人数 | 1人 |
発売日 |
1995年11月17日 |
『レンダリング・レンジャーR2』(レンダリング・レンジャー ダブルアール)とは、1995年にドイツのRainbow Arts社が開発し、ヴァージン・インタラクティブ・エンターテインメント社から発売されたスーパーファミコン用の横スクロールアクションゲームである。海外の有名クリエーターであるマンフレッド・トレンツの作品であるにもかかわらず、日本市場でごく少数しかリリースされなかったことから、スーパーファミコン/Super Nintendo Entertainment System(SNES)用ゲームの中でも最もレアなゲームの1つとされる[1]。
2022年6月、Ziggurat Interactive社が、このゲームをMicrosoft Windows、 Nintendo Switch、 PlayStation 4、およびPlayStation 5に移植すること、あわせてLimited Run Games社がSNES用の物理カートリッジとして発売することを発表した[2]。
ゲーム内容
[編集]プレイヤーはゲームでレンダリングレンジャーを操作する。「レンダリング・レンジャー」とは、非道なエイリアンの侵略から地球および生き残った住民を守る任務を負った特殊部隊の兵士である[3]。得点が常に画面に表示されているアーケードスタイルのゲームであり、さまざまな種類のレーザー銃を使いこなしながらポストアポカリプス的なステージをクリアする、いわゆる『コントラ』タイプのゲームである。オプションで残機は3機-7機から設定できる。ただし、コンティニューがないので、かなり難しい。ヒットポイントは5個あるが、穴落ちすると残りヒットポイントに関係なく1機を失う。武器アイテムはいわゆる『R-TYPE』方式で、色ごとに異なる種類の銃を装備できる。
開発及びリリース
[編集]このゲームは、 『タリカン』シリーズのディレクターとして知られるマンフレッド・トレンツによって製作された[4][5]。このゲームは日本でのみのリリースだったが、ゲーム中はすべて英語である。発売中止となったこのゲームのPAL/北米版は、『Targa』と呼ばれるはずであった[6]。トレンツのインタビューによると、このゲームはもともと『Targa』というタイトルで、もともとのグラフィックは全てドット絵だったが、『スーパードンキーコング』のヒットをみた会社の要求でプリレンダCGのグラフィックに変更されたため、それに従ってゲームのタイトルも変更されたとのこと[7]。しかしそれによってリリースが大きく遅れ、ゲームが最終的に完成した時点では既に次世代機戦争真っただ中のスーファミ市場最末期となっており、ゲームのパブリッシングに手を挙げたのは、ヴァージン・インタラクティブ日本支社だけであった[5]。
このゲームは1995年11月17日に日本だけでリリースされた[8]。1万本しか製造されなかったという[9]。そのためコレクターの間でプレミアがついている[5]。『マジカルポップン』などのタイトルと並んで、スーパーファミコンの最もレアなゲームの1つと見なされており[9]、例えば2016年発売のムック『懐かしスーパーファミコンパーフェクトガイド』では、スーファミ用にリリースされた最もレアなタイトルとして挙げられている[10]。
2022年1月13日、Ziggurat Interactive社がゲームの版権を取得したと発表した[11]。
評価
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リリース当時の評価では、ファミ通クロスレビューで40点満点中22点を獲得した[8] 。Eurogamerのライターである Tom Massey は、これを「TurricanとContraの出会い」と表現し、画面の慣性について不満を漏らした[5]。イギリスのゲーム誌『Nintendo Life』では100点満点中90点だった[14]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “Collector's Corner: Rendering Ranger: R2”. GamesTM (Imagine Publishing) (136): 138–139. (June 2013).
- ^ “Classic side-scrolling action game Rendering Ranger: R2 coming to PS5, PS4, Switch, and PC” (英語). Gematsu (2022年6月6日). 2022年7月17日閲覧。
- ^ Zverloff, Nick (4 May 2017). “Rendering Ranger: R2”. Hardcore Gaming 101. 27 December 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月21日閲覧。
- ^ Rainbow Arts『Rendering Ranger: R2』(Super Famicom)Virgin Interactive Entertainment、1995年、レベル/エリア: Staff。
- ^ a b c d Massey, Tom (25 January 2015). “A guide to gaming's most valuable treasures”. Eurogamer. Gamer Network. 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月21日閲覧。
- ^ Brown, Peter (7 February 2018). “Analogue Super Nt Review: A Blast From The Past - Now you're playing with super power”. GameSpot. CBS Interactive. 2019年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月21日閲覧。
- ^ G., Evan (7 May 2016). “Targa/ Rendering Ranger R2”. Snes Central. 2019年4月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月21日閲覧。
- ^ a b c “NEW GAMES CROSS REVIEW: レンダリング・レンジャーR2”. Famitsu (ASCII Corporation) (362): 30. (24 November 1995) 2020年7月21日閲覧。.
- ^ a b Kojima, Takayuki (2 April 2019). “1000本以上のスーパーファミコン用ゲーム、ヤフオクで「1480万円」からの出品。コレクターが数十年掛けて集めた"コンプリートパック"”. DenfaminicoGamer. Mare Inc.. 2019年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月21日閲覧。
- ^ 『レンダリング・レンジャーR2』 2巻、Magazine Box〈Perfect Guide〉、September 2016、50頁。ISBN 9784866400082。
- ^ Rousseau, Jeffrey (2022年1月14日). "Ziggurat acquires over 80 retro titles in deal with Rainbow Arts". GamesIndustry.biz (英語). 2024年8月4日閲覧。
- ^ Bergeret, Alix (29 September 2014). “Test de Rendering Ranger : R2 sur SNES par jeuxvideo.com” (フランス語). Jeuxvideo.com. Webedia. 7 September 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月21日閲覧。
- ^ Ehrle, Oliver (February 1996). “Nintendo Nation: Rendering Ranger”. M! Games (Cybermedia) (28): 44 .
- ^ a b Lopes, Gonçalo (30 May 2016). “Rendering Ranger: R2 Review (SNES) - Shoot or Die”. Nintendo Life. Nlife Media. 29 December 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月21日閲覧。