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レーティッシュ鉄道G3/4形蒸気機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
歴史的機関車として残されているGe3/4 1号機、ラントクアルト機関区

レーティッシュ鉄道G3/4形蒸気機関車(レーティッシュ鉄道G3/4がたじょうききかんしゃ)はスイス最大級の私鉄であるレーティッシュ鉄道蒸気機関車である。

概要

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G3/4形の最初の5両はレーティッシュ鉄道の前身であるラントクアルト-ダヴォス鉄道(Landquart-Davos-Bahn)の開業に合わせて導入され、その後1908年にかけて計16両が導入された。車軸配置は1C、出力250馬力で、製造はSLMである。なお、鉄道の電化が世界で最も早く進行したスイスにおいて活躍の期間は短く、レーティッシュ鉄道においては、1913年から1922年にかけて電化が進み通常運用から外れて廃車となったが、そのうちの3-5号機はルクセンブルクへ、6号機はブラジルに売却されている。また、7、8号機は建設中のチェントヴァッリ鉄道で工事用機として使用された。

G3/4形一覧
機番 運転開始 SLM製造番号 機体名 廃車年 廃車後の履歴
1 08.07.1889 577 Rhätia 1928 1928年廃車、1970年までBC、1988年よりレーティッシュ鉄道で動態保存
2 05.08.1889 578 Prättigau 1925 解体
3 16.08.1889 579 Davos 1917 ルクセンブルクのプリンスハインリッヒ線 (No. 53)、1943年 DRB 99 271、1945年 CFL 351,、1954年解体
4 10.10.1889 580 Flüela 1917 ルクセンブルクのプリンスハインリッヒ線 (No. 54)、1943年 DRB 99 272、1945年 CFL 352、1954年解体
5 13.10.1889 581 Engadin 1917 ルクセンブルクのプリンスハインリッヒ線 (No. 55)、1943年 DRB 99 273、1945年 CFL 353、1954年解体
6 05.03.1896 960 Landquart 1923 1923年以後ブラジルに売却、解体
7 19.03.1896 961 Chur 1923 1923年チェントヴァッリ鉄道、1943年解体
8 01.04.1896 962 Thusis 1923 1923年チェントヴァッリ鉄道、1943年解体
9 10.06.1901 1369 -- 1926 1926年、スイス国鉄ブリューニック線 (No. 217)、1941年解体
10 25.06.1901 1370 -- 1926 1926年、スイス国鉄ブリューニック線(No. 218)、1942年解体
11 08.01.1903 1476 -- 1977 1977年、模型愛好家へ売却。1999年Club1889が購入、現在はサメーダン機関区に留置
12 23.01.1903 1477 -- 1923 1923年、スペインのStahlwerk Saguntに編入(Nr. 207 „Algimia“)、1970年頃解体
13 02.02.1903 1478 -- 1950 解体
14 06.02.1903 1479 -- 1972 1972年、アッペンツェル鉄道
15 31.07.1908 1910 -- 1924 1924年、スイス国鉄ブリューニック線 (No. 215)、1942年解体
16 31.07.1908 1911 -- 1924 1924年、スイス国鉄ブリューニック線(No. 216)、1942年解体

関連項目

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