ロイ・A・タッカー
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ロイ・A・タッカー(Roy Anthony Tucker、1951年 - 2021年3月5日)は、アメリカ合衆国の天文学者。地球近傍天体のアポフィスを、ハワイ大学のデイヴィッド・J・トーレン、ファブリジオ・ベルナルディと共に発見したことで知られている[1]。
概要
[編集]ミシシッピ州ジャクソン生まれ、テネシー州メンフィス出身。カリフォルニア大学サンタバーバラ校で科学機器の分野で修士号を取得した[2]。アリゾナ大学とキットピーク国立天文台で勤務している[1]。また、アリゾナ州南部に所在する私立天文台のグッドリック・ピゴット天文台で小惑星の観測と発見を行った[1][3]。彼は1996年から2010年にかけて小惑星センターに登録されている702の小惑星を発見しており[4]、自身が発見した小惑星に「奈須きのこ」[5]、「新海誠」[6]、「Kalafina」[7] などの名前を付けている。
ロイ・A・タッカーは2002年に惑星協会が授与した「ユージン・シューメーカー地球近傍天体オブジェクトグラント」の受賞者である5人の科学者の内の1人だった。
1997年にパオロ・G・コンバによって発見されたメインベルトの小惑星はロイ・A・タッカーに因んで「タッカー」と命名された[1]。
2021年3月5日にすい臓がんにより亡くなった[8]。行年69歳。
参考文献
[編集]- ^ a b c d Schmadel, Lutz D. (2007). “(10914) Tucker”. Dictionary of Minor Planet Names – (10914) Tucker. Springer Berlin Heidelberg. p. 748. doi:10.1007/978-3-540-29925-7_8165. ISBN 978-3-540-00238-3
- ^ “The Team”. Spaceguard India. 2007年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月10日閲覧。
- ^ gpobs.home.mindspring.com
- ^ “Minor Planet Discoverers (by number)”. Minor Planet Center (11 July 2018). 2019年4月14日閲覧。
- ^ “Kinoko Nasu - JPL Solar System Dynamics”. NASA. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “55222 Makotoshinkai - JPL Solar System Dynamics”. NASA. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “40775 Kalafina - JPL Solar System Dynamics”. NASA. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “Roy A. Tucker (1951–2021)” (Feb 28, 2022). doi:10.3847/25c2cfeb.7a3e3a73. 14 July 2023閲覧。