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ロシア民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロシアの旗 ロシア行政機関
ロシア連邦民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省
Министерство Российской Федерации по делам гражданской обороны, чрезвычайным ситуациям и ликвидации последствий стихийных бедствий
Ministry of the Russian Federation for Civil Defence, Emergencies and Elimination of Consequences of Natural Disasters
ロシア非常事態省旗
ロシア非常事態省旗
役職
ロシア非常事態相 アレクサンドル・クレンコフロシア語版
概要
前身 ロシア連邦国家民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧委員会
ウェブサイト
http://www.mchs.gov.ru/
テンプレートを表示
非常事態省が保有する水陸両用機Be-200
東日本大震災の被災地支援のため新潟空港へ飛来したMi-26
非常事態省の救急車

ロシア民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省[1][2](ロシアみんかんぼうえいもんだい・ひじょうじたい・しぜんさいがいふっきゅうしょう、ロシア語: Министерство по делам гражданской обороны, чрезвычайным ситуациям и ликвидации последствий стихийных бедствий、略称:МЧС英語: Ministry of the Russian Federation for Civil Defence, Emergencies and Elimination of Consequences of Natural Disasters)は、ロシア連邦民間防衛自然災害対策等を管掌する機関。ロシア版FEMAともいえるが、単なる統制機関ではなく、実働部隊であるロシア民間防衛軍を保有している。

正式名称が長いため、日本語ではロシア非常事態省と略称されることが多い。英語では、EMERCOMEmergency Commandの略)と呼ばれることもある。

非常事態相は、1994年の同省創設以来、2012年まで18年の長きにわたってセルゲイ・ショイグが担当していた。ショイグはソ連崩壊後の多発する設備の老朽化による技術性事故や自然災害に対して、機敏に対応し、その行政手腕が評価され、ロシア国民からも評価される政治家の一人であった。

2012年5月にセルゲイ・ショイグが国防大臣に就任したため、ウラジーミル・プチコフが第2代非常事態相に就任した。

機構

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中央機関

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  • 作戦統制部
  • 非常状況警戒部
  • 領域政策部
  • 民間防護部
  • 後方・兵器部
  • インフラ発展部
  • 組織動員部
  • 人事政策部
  • 国際活動部
  • 行政部
  • 財政・経済部
  • 民間防衛軍局
  • 消火・特殊消防組織局
  • 国家防火監督局
  • 国家小型船舶監督局
  • 捜索・救助局
  • 航空隊・航空救助技術局
  • 監査局
  • 情報保護・救助業務安全保障局
  • 情報・社会関係局
  • 法務局
  • 連邦領域支援局

地方機関

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  • 極東地域センター
  • シベリア地域センター
  • 南部地域センター
  • 沿ヴォルガ・ウラル地域センター
  • 中央地域センター
  • 北西地域センター

歴代非常事態相

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肖像 氏名 内閣 在任期間 備考
1 セルゲイ・ショイグ ヴィクトル・チェルノムイルジン内閣、
セルゲイ・キリエンコ内閣、
エフゲニー・プリマコフ内閣、
セルゲイ・ステパーシン内閣、
第1次ウラジーミル・プーチン内閣、
ミハイル・カシヤノフ内閣
第1次ミハイル・フラトコフ内閣
第2次ミハイル・フラトコフ内閣
ヴィクトル・ズプコフ内閣
第2次ウラジーミル・プーチン内閣
1994年1月20日 - 2012年5月11日 1991年から1994年までは、前身のロシア共和国、ロシア連邦国家民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧委員会議長。
2 ウラジーミル・プチコフ ドミートリー・メドヴェージェフ内閣 2012年5月21日[3] - 2018年5月18日 非常事態省次官、2013年5月17日非常事態相代行を経て、同年5月21日任命。
3 エフゲニー・ジニチェフ ドミートリー・メドヴェージェフ内閣ミハイル・ミシュスティン内閣 2018年5月18日 - 2021年9月8日 前職はロシア連邦保安庁副長官。2018年5月18日に就任[4]。2021年9月8日、北極圏における演習中、それを撮影していたアレクサンドル・メリニクロシア語版が水中に落ちたところを救助中に殉職[5]
(臨時) アレクサンドル・チュプリヤンロシア語版 ミハイル・ミシュスティン内閣 2021年9月8日 - 2022年3月25日 前職は非常事態省第一副大臣[6]。前任のエフゲニー・ジニチェフの殉職により任命される[5]
4 アレクサンドル・クレンコフロシア語版 ミハイル・ミシュスティン内閣 2022年3月25日 -

その他

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脚注

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出典

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  1. ^ “各国の地球観測動向シリーズ(第4回) ロシアの地球観測活動の方向性 ―世界シェアの獲得と商業化による地球観測利用の拡大―”. 科学技術動向 (科学技術・学術政策研究所 科学技術動向研究センター). (2013-10). https://hdl.handle.net/11035/2439 2020年8月6日閲覧。. 
  2. ^ 医療国際展開カントリーレポート 新興国等のヘルスケア市場環境に関する基本情報 ロシア編(付録)”. 経済産業省 (2017年3月). 2020年8月6日閲覧。
  3. ^ Указ Президента Российской Федерации от 21 мая 2012 года № 647 ≪О Министре Российской Федерации по делам гражданской обороны, чрезвычайным ситуациям и ликвидации последствий стихийных бедствий≫
  4. ^ Рабочая встреча с Председателем Правительства Дмитрием Медведевым”. ロシア大統領府. 2021年9月8日閲覧。
  5. ^ a b ロシア非常事態相が殉職 人命救助の最中に”. スプートニク日本. 2021年9月8日閲覧。
  6. ^ “[https://www.mchs.gov.ru/ministerstvo/sostav-ministerstva/persons/884 Чуприян Александр Петрович]”. ロシア非常事態省. 2021年9月10日閲覧。
  7. ^ (日本語) 東日本大震災の際のロシアからの温かい支援 2. ロシアからの救助チームの派遣及び支援物資の送付”. 外務省. 2013年11月24日閲覧。

外部リンク

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