ロスト・ホームランド
『ロスト・ホームランド』 | |
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ソウルシャリスト・エスケイプ の スタジオ・アルバム | |
リリース | |
ジャンル |
ミクスチャー・ロック ジャズ 大衆音楽 |
レーベル | キューンレコード |
ロスト・ホームランド(LOST HOMELAND)は、1998年2月21日に発売された、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬のソロ・プロジェクト、ソウルシャリスト・エスケイプのアルバム。
解説
[編集]1997年、ソウル・フラワー・ユニオンは伊丹英子の耳の持病(音響性外傷)の悪化に伴い活動を一年間停止するが、その期間、中川敬はソロ・プロジェクトとしてソウルシャリスト・エスケイプを始動させた。
中心メンバーは、シカラムータの大熊ワタル、サム・ベネット。よって、この二人の人脈が活かされ、船戸博史、桜井芳樹、清水一登、千野秀一、関島岳郎、向島ゆり子、片山広明らが本作のレコーディングに参加している。基本は、中川の歌の世界であり、そういう意味ではソウル・フラワー・ユニオンやニューエスト・モデルなどに繋がる路線と言えるのだが、サム・ベネットのヴォーカル曲「ゴーン (ホーム)」や、ビクトル・ハラのカバー「ラ・パルティーダ」、アルバート・アイラーの代表曲をメドレーにした「アイラー・チンドン」など、参加メンバーの個性が表れた作風となっており、翌年に行なわれた全国ツアーでも参加メンバーを活かした雑多な楽曲が演奏された。
また、中川と大熊は本作のプロジェクトでドーナル・ラニーのバンドとも共演しており、「満月の夕」はイギリスのバースにあるピーター・ガブリエルの「リアル・ワールド・スタジオ」で録音された。この時の、ドーナル・ラニー・クールフィンとのレコーディング・セッションは、「ソウル・フラワー・ウィズ・ドーナル・ラニー・バンド」名義で『マージナル・ムーン』というミニ・アルバムとして全曲のちに発表されている。
本作に収録されている楽曲を中川自身相当気に入っているようで、「潮の路」「おんぼろの夜明け」「おやすみ」「日食の街」「夜に感謝を」「落日エレジー」などは度々、ソウル・フラワー・ユニオンやソウル・フラワー・アコースティック・パルチザンのライヴのセット・リストに加わっている。
収録曲
[編集]- ロスト・ホームランドのテーマ THEME FROM LOST HOMELAND
- 潮の路 SHIO NO MICHI (SEA ROAD)
- おんぼろの夜明け ONBORO NO YOAKE (RAGGED DAYBREAK)
- おやすみ OYASUMI (GOOD NIGHT)
- 日食の街 NISSHOKU NO MACHI (CITY OF ECLIPSE)
- 満月の夕 MANGETSU NO YUBE (A FULL MOON EVENING)
- アイラー・チンドン AYLER CHING-DONG
- ニュー・モーニング NEW MORNING
- 夜に感謝を YORU NI KANSHA WO (A THANKS-GIVING TO THE NIGHT)
- ゴーストーリー GHOSTORY
- 落日エレジー RAKUJITSU ELEGY (SUNSET ELEGY)
- ゴーン (ホーム) GONE (HOME)
- ラ・パルティーダ LA PARTIDA (THE DEPARTURE)
- 短距離走者の孤独 TANKYORI-SOSHA NO KODOKU (THE LONELINESS OF A SHORT DISTANCE RUNNER)