ロブ・パイク
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ロブ・パイク | |
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生誕 | 1956年(67 - 68歳) |
国籍 | カナダ |
職業 | ソフトウェア工学者 |
雇用者 | |
著名な実績 | Plan 9, UTF-8, Go |
配偶者 | ルネ・フレンチ |
公式サイト |
herpolhode |
ロバート(ロブ)・C・パイク(英: Robert "Rob" C. Pike、1956年 - )は、カナダ出身のソフトウェア工学者でありソフトウェア作家。ベル研究所でのUNIX開発、その後の Plan 9 と Inferno というオペレーティングシステムの開発で知られる。また、Limbo というプログラミング言語の作者でもある。また、UNIX用のグラフィカル端末 Blit の開発も行った。それ以前の1981年、彼は世界初のUNIX用ウィンドウシステムのコードも書いている。
長年にわたって、彼はテキストエディタを数々開発している。特によく知られているのは、sam と Acme である。パイクはブライアン・カーニハンと共に『UNIXプログラミング環境』と『プログラミング作法』という2冊の著書を著している。また、ケン・トンプソンと共にUTF-8の開発を行った。パイクは細かいプログラムも開発しており、例えば電子メールの差出人の顔写真の画像を表示するプログラム vismon などがある。
パイクはコメディデュオ Penn and Teller のテクニカルアシスタントとして、テレビ番組『レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン』に出演したことがある。パイクはジョークとして、1980年のオリンピック(モスクワオリンピック)のアーチェリー競技で銀メダルを取ったと言っていた。実際には、パイクはカナダ国籍であり、カナダはモスクワオリンピックをボイコットした。
現在はGoogleに勤務しており、Sawzallとプログラミング言語Goの開発に関わっている。
語録
[編集]- 「UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている」 - 1991年ごろ
- 「オブジェクト指向設計はコンピューティングにおけるローマ数字だ[注釈 1]」- [1]
- 「単純なキャッシュバグなどというものはない」 - [2]
- 「キャッシュはアーキテクチャではない。単なる最適化だ」 - [3]
- 「ソケットはI/Oインタフェースの X Window である」 - [4]
- 「真空を満たそうとしても、いつまでも吸い込まれることがある」 - X Window System について [5]
- 「Unix は please とは決して言わない」 - [6]
- 「そういった日々は過ぎ去り、賛辞は Perl にもたらされた」 - [7] 単機能ツールについて
- 「私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。我々は1970年代の賞味期限切れのオペレーティングシステムをよく使っている。それで多くのことをしたし、楽しんだが、現実を直視しよう。Unix の基本設計は Slashdot の読者の大半よりも古く、この30年間にコンピューティングやネットワーキングに関する素晴らしいアイデアが多数生み出された。Unix を使うということは、デヴィッド・キャシディの音楽だけを聴くようなものだ」 - [8]
関連項目
[編集]- Plan 9 from Bell Labs (Plan 9)
注釈
[編集]- ^ ローマ数字は計算用途には向かないように、ここではオブジェクト指向設計の実用性に疑問を呈している。
外部リンク
[編集]- The Good, the Bad, and the Ugly: The Unix Legacy - Unix クロックが1000000000秒になったことを記念した行事でのプレゼンテーション
- Systems Software Research is Irrelevant (aka utah2000) slides
- Pike's personal homepage
- Pike's Google homepage
- Questions and Answers with Rob Pike - by Robin "Roblimo" Miller (Slashdot、2004年10月)
- Video: Concurrency/message passing Newsqueak - ウェイバックマシン(2007年5月21日アーカイブ分) (Google Tech Talks May 9, 2007)
- Structural Regular Expressions by Rob Pike.
- Blog