ロボットカーレース
ロボットカーレースとは、無人で運用される自動車(ロボットカー)の開発を競うカーレースである。現在は主に速度で判定して早いゴールインを勝ちとしている。著名なものとしては、DARPAグランド・チャレンジがある。ほかに、ヨーロッパやインドネシア、シンガポール、韓国等でも、自動車の自動運転という意味でのロボットカーレースが行われた。
1987年から1995年までEUREKAプロメテウス計画が実施され、数々の技術が実証された。
DARPAグランド・チャレンジ
[編集]2004年、2005年、2007年に開催された。2007年には市街地を模した環境下で実施された。
Roborace
[編集]2017年-18年のフォーミュラEで人工知能を搭載した自動運転車によるRoboraceのデモ走行が実施されたが、期待からは程遠い結果であった[1]。
A2RL
[編集]2024年4月、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットにおいて、ダラーラ・EAV24をベース車両に使用した自動運転車によるレースとして『ABU DHABI AUTONOMOUS RACING LEAGUE』(A2RL)が開催された。4月27日に行われた決勝では、ミュンヘン工科大学(TUM)チームがレースを制している[2]。ただ実際は、予選の単独走行ですらトラブルが多発したほか、4台のマシンで争われた決勝ではレーシングスピードでの走行もままならない状況となり、専門誌からは「(まともなレースのためには)少なくともあと1年は必要」と評されている[3]。同年11月、鈴鹿サーキットで行われるスーパーフォーミュラ最終戦に合わせ、A2RL車両の自律走行や、AI対人間(ダニール・クビアト)の対決が行われた[4]。
日本勢では、TGM Grand Prixが2025年から参戦する意向を示している。
脚注
[編集]- ^ 【フォーミュラE 第1/2戦 香港】自動運転車によるレース「ロボレース」の実現は遠い将来か!? ロボレースのデモが残念結果に
- ^ TUM Races to Victory at ASPIRE’s Inaugural Abu Dhabi Autonomous Racing League at Yas Marina Circuit - AFP・2024年4月28日
- ^ World-first AI car race grinds to halt, coming too soon for autonomous tech - Motorsport Magazine・2024年4月30日
- ^ 2024 SUPER FORMULA Rd.8-9 最終戦 鈴⿅⼤会にて世界最⾼峰の⾃律⾛⾏レース「A2RL」デモンストレーションレースを実施!元F1ドライバー ダニール・クビアト選⼿による「AI 対 HUMAN」のセッションも実現! - スーパーフォーミュラ・2024年10月10日