ロンドン竜巻 (1091年)
表示
ロンドン竜巻(ロンドンたつまき)とは、1091年10月17日金曜日にイングランド王国(現在のイギリスのロンドンにて発生した竜巻である。当時の報告の現代の評価では、この竜巻はTORROスケールでT8、藤田スケールではおよそF4に相当する竜巻であったとされている。イングランド王国で報告された竜巻としては、これが最初のものである[1]。当時木造であったロンドン橋は破壊され、シティ・オブ・ロンドンにあるセント・メアリー・ル・ボウ教会も壊滅的な被害を受けた。なお、同教会には26フィート (7.9 m)もの長さのある垂木が4本地面に強く押し付けられており、地上に出ていたのはわずか4フィート (1.2 m)ほどであった。近隣にあるほかの教会も倒壊し、民家も600軒以上倒壊した。倒壊した民家のほとんどは木造であった。大きな物的被害が出たのにもかかわらず、当時のロンドンの人口1万8000人ほどのうち、この竜巻で犠牲になったのはわずか2人で済んだ[2][3]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “Tornado Country — NOVA - PBS”. www.pbs.org. 2021年8月2日閲覧。
- ^ Schofield, John; Vince, Alan (2003). Medieval Towns: The Archaeology of British Towns in Their European Setting. Continuum International Publishing Group. p. 26. ISBN 978-0-8264-6002-8
- ^ “British & European Tornado Extremes”. The Tornado & Storm Research Organisation (TORRO). 5 November 2011閲覧。
参考文献
[編集]- Rowe, M. W. (1976). “Tornadoes in medieval Britain”. Journal of Meteorology 1 (7): 219–222. ISSN 1748-2992 .