ローレン・モレ
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ローレン・モレ(Leuren Moret)は、アメリカ合衆国の地球科学者。ローレン・モレット、ルーレン・モレ等とも表記される。
経歴
[編集]1970年-1991年、2つの研究所に勤務。ローレンス・バークレー国立研究所で噴火の際のマグマや火山灰の挙動を研究し、ローレンス・リバモア国立研究所でユッカマウンテン放射性廃棄物処分場建設計画に参加した。
1991年、ユッカマウンテン計画とリバモア研究所に関する不正を内部告発した。
国際的に活動する独立した放射能の専門家であり、バークレー (カリフォルニア州)市の環境委員でもある。[1][2]放射能被曝の健康への影響を調査・研究している[3]。
2003年6月28日、千葉市で開かれたアフガニスタン国際戦犯民衆法廷第10回公聴会に出席、「アメリカの核政策と劣化ウラン」について証言した[4]。2004年のイラク国際戦犯民衆法廷では呼びかけ人に名を連ねた[5]。
2003年7月、札幌で開かれた国際測地学・地球物理学連合総会に出席した折りに、浜岡原子力発電所を見学。翌日の記者会見で「浜岡原発の一帯は岩盤が軟らかいだけでなく、至る所に断層があった」と指摘。東海地震が発生した際に、震源域内にある同原発で起き得る災害の危険性を警告した。さらに、津波の危険性にも触れた上で「今の耐震基準に合っておらず、地震発生時に炉心溶融が引き起こされた場合、漏れた放射能は地球規模で広がる」と話した[6]。
2006年10月7日、国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれた「911真相究明国際会議in東京」に出席した[7]。
著作
[編集]- 藤田祐幸との共著 「劣化ウラン弾は明らかに大量破壊兵器です」『世界』2003年10月号、岩波書店
- 「カリフォルニア・バークレー発 グローバル化する核汚染--劣化ウラン兵器によるジェノサイドが進行している」『理戦』77号、2004年、実践社
脚注
[編集]- ^ Aishah Ali’s interview with geoscientist Leuren Moret テヘランタイムズ、2008年3月18日(英語)--2011年9月19日閲覧
- ^ Japan's deadly game of nuclear roulette ジャパンタイムズ、2004年5月23日(英語)--2011年9月19日閲覧。なお、「浜岡原発、巨大地震対策虹のネットワーク」による日本語訳あり。
- ^ 「劣化ウラン弾は明らかに大量破壊兵器です」『世界』2003年10月号、岩波書店
- ^ アフガニスタン国際戦犯民衆法廷 公聴会 報告と予定
- ^ イラク国際戦犯民衆法廷 呼びかけ人紹介
- ^ 「浜岡原発と東海地震は脅威 米地質学者、危険性を警告」共同通信、2003年7月10日
- ^ 『9・11マスターキーから何が見える? 9.11事件真相究明国際会議in東京から』(K9MPなんで?なんで?ブックレット No.5)、憲法9条・メッセージ・プロジェクト、2007年
外部リンク
[編集]- 「小さな人々が大きな力を持つ」7/5ルーレン・モレさん講演会(速報) 2003年
- 特集1 劣化ウラン兵器は国際法違反 米科学者ローレン・モレさんにきく「いつでも元気」143号、全日本民主医療機関連合会、2003年9月
- ローレン・モレ(特別寄稿)「日本の原発ロシアンルーレット」 (英語原文) ジャパンタイムズ、2004年5月23日
- 田口汎ローレン・モレ女史との対談(1) 2006年10月30日
- Leuren Moret - Fukushima HAARP nuclear attack by CIA, DOE, BP for London banks YouTube動画(英語)、約1時間5分、2011年5月9日
- 放射線汚染地域から子どもたちの疎開を求める2011年6月24日福山(ママ)地裁郡山支部への仮処分請求に関するローレン・モレの声明(PDF)、2011年6月23日
- Moret: Nuclear genocide of babies & children in Japan, U.S., Canada grows , JULY 17, 2011