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ワン・ダズン・ベリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ワン・ダズン・ベリーズ』
チャック・ベリースタジオ・アルバム
リリース
録音 1957年1月11日 - 1958年2月27日[1]
ジャンル ロックンロール
時間
レーベル チェス・レコード
プロデュース レナード・チェス、フィル・チェス
専門評論家によるレビュー
チャック・ベリー アルバム 年表
アフター・スクール・セッション
(1957年)
ワン・ダズン・ベリーズ
(1958年)
チャック・ベリー・イズ・オン・トップ
(1959年)
テンプレートを表示

ワン・ダズン・ベリーズ』(One Dozen Berrys)は、チャック・ベリー1958年に発表した2作目のスタジオ・アルバム

背景

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シングルA面/B面曲として既発の6曲と、本作が初出の6曲から成る[2]。新曲のうち「ロウ・フィーリング」は、「ブルー・フィーリング」(シングル「ロックンロール・ミュージック」B面曲)の回転数を落とした物である[2][3]。また、「インゴー」と「イット・ドント・テイク・バット・ア・フュー・ミニッツ」は、ベリー自身のオーバー・ダビングにより録音された[1][2]

「ラ・ファウンダ」は、1957年6月にリリースされたシングル「オー・ベイビー・ドール」のB面曲だが、本作には別ミックスのヴァージョンが収録された[3]

評価・影響

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Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「チャック・ベリーのセカンド・アルバムは、前作と比べて少々洗練されている。『ワン・ダズン・ベリーズ』は、"Sweet Little Sixteen"と"Rock & Roll Music"というシングル・ヒット曲で注目されている感もあるが、ここに収録された曲の大部分は、これらの曲と似すぎておらず、むしろ残りの10曲こそ、個々においてチャック・ベリー的サウンドを醸し出す様々な要素をクローズアップさせている」と評している[4]ヤードバーズがアルバム『ロジャー・ジ・エンジニア』(1966年)で発表した「ジェフズ・ブギー」は、本作収録曲「ギター・ブギー」が元になっている[4]

収録曲

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全曲ともチャック・ベリー作。2. 4. 6. 8. 11.はインストゥルメンタル

  1. スウィート・リトル・シックスティーン "Sweet Little Sixteen" – 3:02
  2. ブルー・フィーリング "Blue Feeling" – 3:01
  3. ラ・ファウンダ "La Juanda" – 3:12
  4. ロック・アット・ザ・フィルハーモニック "Rock at the Philharmonic" – 3:24
  5. オー・ベイビー・ドール "Oh Baby Doll" – 2:38
  6. ギター・ブギー "Guitar Boogie" – 2:21
  7. リーリン・アンド・ロッキン "Reelin' and Rockin'" – 3:16
  8. インゴー "Ingo" – 2:31
  9. ロックンロール・ミュージック "Rock and Roll Music" – 2:33
  10. ハウ・ユーヴ・チェンジド "How You've Changed" – 2:48
  11. ロウ・フィーリング "Low Feeling" – 3:10
  12. イット・ドント・テイク・バット・ア・フュー・ミニッツ "It Don't Take but a Few Minutes" – 2:29

各曲の録音日は下記の通り[1]

  • 1957年1月21日 - 2. 3. 11.
  • 1957年5月6日または15日 - 5. 9. 10.
  • 1957年12月29日 - 30日 - 1. 4. 6. 7.
  • 1958年2月27日 - 8. 12.

2010年再発CD (UICY-94625) ボーナス・トラック

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2013年再発盤(UICY-75942)、2015年再発盤(UICY-77328)、2017年再発盤(UICY-78358)も同様の内容となっている。

  1. ロックンロール・ミュージック(オルタネイト) "Rock and Roll Music (Alternate)" – 2:26
  2. スウィート・リトル・シックスティーン(テイク11) "Sweet Little Sixteen (Take 11)" – 3:09
  3. スウィート・リトル・シックスティーン(オリジナル・マスター) "Sweet Little Sixteen (Original Master)" – 3:17
  4. リーリン・アンド・ロッキン(テイク7/8) "Reelin' and Rockin' (Take 7/8)" – 3:46
  5. ジョニー・B.グッド(オルタネイト・テイク2/3) "Johnny B. Goode (Alternate Take 2/3)" – 3:21
  6. アラウンド・アンド・アラウンド(オーヴァーダブ・テイク2) "Around and Around (Overdub Take 2)" – 2:49
  7. アラウンド・アンド・アラウンド(オーヴァーダブ・テイク3) "Around and Around (Overdub Take 3)" – 2:43
  8. インゴー(オーヴァーダブ・テイク3) "Ingo (Overdub Take 3)" – 2:57
  9. ビューティフル・デライラ(オルタネイト・テイク15/16) "Beautiful Deliah (Alternate Take 15/16)" – 2:32
  10. ビューティフル・デライラ(テイク6) "Beautiful Deliah (Take 6)" – 2:10
  11. 21ブルース "21 Blues" – 2:11
  12. 21 "21" – 2:27
  13. 21(テイク14) "21 (Take 14)" – 2:38
  14. ヴァケイション・タイム "Vacation Time" – 2:53

脚注

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  1. ^ a b c 2013年再発CD (UICY-75942)ブックレットp.2に記載された「RECORDING DATA」に準拠。
  2. ^ a b c 2013年再発CD (UICY-75942)ライナーノーツ(宇田和弘、2010年7月)
  3. ^ a b Rudolph, Dietmar. “Chuck Berry Collector's Guide - The Chess Era (1955-1966)”. 2018年7月23日閲覧。
  4. ^ a b Eder, Bruce. “One Dozen Berrys - Chuck Berry”. AllMusic. 2018年7月23日閲覧。