ンドレ
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ンドレ | |
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種類 | シチュー |
発祥地 | カメルーン |
地域 | ドゥアラ |
関連食文化 | アフリカ料理 |
提供時温度 | 常温 |
主な材料 |
ンドレ(フランス語: ndolè)は、カメルーンの国民食[1]。葉を緑色のまま食べるだけでなく、ある程度乾燥させた野菜を落花生や魚などと一緒に盛り付ける。
概要
[編集]ンドレは西アフリカ原産のビターリーフとも呼ばれる苦い葉物野菜の名称でもある(ベルノニア扁桃体参照)[2][3]。葉物野菜としてのンドレは古来より、マラリアや頭痛に効果があるとされてきた。
そのンドレと牛肉、エビやザリガニ、燻製の魚、ピーナッツなどを香辛料と共に炒めて煮込んだ料理である[2][3]。伝統的にはプランテンが添えられる[2]。
かつては宮廷料理として扱われた[4]。カメルーンの沿岸では、ンドレ・ミオンドと言われている[5]。カメルーンにおけるンドレの生産量は数万トンと推定されている。葉の量と傷みやすさに代表される輸送の問題のため、この作物はドゥアラなどで作られている。生産の一部はナイジェリアにも供給され、4~5トンは乾燥または冷凍で世界全体にも輸出される。
ンドレは葉の色と食感からほうれん草と比較されることがあるが、調理方法は異なる。緑の葉を岩塩を加えた水で2~3回煮て苦味を飛ばす。そこへピーナッツバターと砕いたスパイスのペーストをベースにした調理済みの調製物に、細かく切った調理済みの肉、燻製魚、生又は燻製したエビを加える。その後揚げたプランテン又はキャッサバを盛り付けて、完成する。富裕層やカメルーンに在住する少数のヨーロッパ人はキャッサバなどではなく、米を料理に入れている。
ンドレはパリで働くカメルーン出身の料理人がアフリカの美食の一部として、ンドレの普及活動を行なっている[6]。
画像
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調理中のンドレ
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フレンチ風ンドレ
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家庭料理
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ンドレとタラ添え
出典
[編集]- ^ 北井寛人「主食は甘くないバナナ!? カメルーンとオンライン、協力隊高須さんと交流 浜松・上島小で学習会」『静岡新聞』2023年1月28日。2023年8月18日閲覧。
- ^ a b c 青木ゆり子「ンドレ」『世界の郷土料理事典: 全世界各国・300地域料理の作り方を通して知る歴史、文化、宗教の食規定』誠文堂新光社、2020年、206頁。ISBN 978-4416620175。
- ^ a b 『W12 世界のカレー図鑑: 101の国と地域のカレー&スパイス料理を食の雑学とともに解説』地球の歩き方、2022年、147頁。ISBN 978-4059198765。
- ^ “[Série Le ndolé, l’emblématique plat royal camerounais (4/5) – Jeune Afrique]” (フランス語). JeuneAfrique.com (2020年12月31日). 2023年8月17日閲覧。
- ^ “le Ndolé-Miondo, le plat qui envoûte les esprits”. 2023年8月17日閲覧。
- ^ Christian Abégan, recette de n'dolé sur le site de France Inter 15 mars 2017