ヴィクトリア (アルバム)
『ヴィクトリア』 | |
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ヴィクトリア・ベッカム の スタジオ・アルバム | |
リリース | |
ジャンル | ポップ、R&B |
時間 | |
レーベル | ヴァージン・レコード |
プロデュース | ヨハン・オーベリ、ピーター・バイカー、アンドリュー・フランプトン、デヴィッド・フランク、アンダース・ハンソン、ケネス・カーリン 他 |
『ヴィクトリア』収録のシングル | |
『ヴィクトリア』(英: Victoria Beckham)は、イギリスの女性歌手、ヴィクトリア・ベッカムによる1枚目のスタジオアルバム。2001年10月1日にヴァージン・レコードからイギリスで発売された。日本では同年10月11日に東芝EMI(現:EMIミュージック・ジャパン)から発売された[1]。
概要
[編集]スパイス・ガールズのメンバー、ヴィクトリア・ベッカムのデビュー・ソロ・アルバム。ファースト・アルバムをリリースしたグループの最後のメンバーとなった。
アルバム発売に先立って発表されたシングル「ノット・サッチ・アン・イノセント・ガール」が全英シングルチャート6位を記録した。アルバム発売後、「ア・マインド・オブ・イッツ・オウン」がリカット・シングルとしてリリースされ、同チャート6位も記録した。
5曲目の 「I.O.U. 」はデビッド・ベッカムに捧げられた楽曲だとヴィクトリアが語っており[2]、アルバムの宣伝としてBBC Oneの『パーキンソン』などのテレビ番組で披露した[3]。12曲目の「エブリー・パート・オブ・ミー」は、当時一人息子だったブルックリンに捧げられた楽曲で、イントロとアウトロで彼自身の声がフィーチャーされている[4]。
日本盤には「ノット・サッチ・アン・イノセント・ガール」のリミックス・バージョン2曲がボーナス・トラックとして収録されている。2003年3月5日、日本で廉価版として再発された[5]。
アルバムの制作費は500万ポンド(約6億円)だったと報じられている[6]。その売れ行きが芳しくなかったため、2002年にヴァージンとの契約を終了した[6]。その後、テルスター・レコードに移籍し、デイモン・ダッシュのプロデュースで2枚目のアルバムの制作を開始したが、2004年の同レーベルの倒産によりリリースされることはなかった[7]。その結果、本作はベッカムの歌手生活における唯一のソロ・アルバムとなった。
批評
[編集]CDジャーナルは「大物プロデューサーの手による、UKナンバー・ワンの人気者にふさわしい作品だ。」と批評した[8]。
チャート成績
[編集]イギリスのアルバム・チャートで最高10位を獲得し[9]、累計5.4万枚以上の売上を記録した[10]。
収録曲
[編集]# | タイトル | 作詞・作曲 | 原題 | 時間 |
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1. | 「ノット・サッチ・アン・イノセント・ガール」 | スティーブ・キプナー、アンドリュー・フランプトン | Not Such an Innocent Girl | |
2. | 「ア・マインド・オブ・イッツ・オウン」 | ヴィクトリア・ベッカム、スティーブ・キプナー、アンドリュー・フランプトン | A Mind of Its Own | |
3. | 「ザット・カインド・オブ・ガール」 | スティーブ・キプナー、デイヴィッド・フランク、ジャック・クーゲル | That Kind of Girl | |
4. | 「ライク・ザット」 | ヴィクトリア・ベッカム、マット・プライム | Like That | |
5. | 「ガールフレンド」 | ヴィクトリア・ベッカム、ハーヴィー・メイソン Jr.、デイモン・トーマス、デーン・バワーズ、J. バレンタイン | Girlfriend | |
6. | 「ミッドナイト・ファンタジー」 | ヴィクトリア・ベッカム、ヨハン・オーベリ、ポール・ライン | Midnight Fantasy | |
7. | 「I.O.U」 | ヴィクトリア・ベッカム、アンドリュー・フランプトン、クリス・ブレイデ | I.O.U | |
8. | 「ノー・トリックス、ノー・ゲームズ」 | ヴィクトリア・ベッカム、スティーブ・キプナー、アンドリュー・フランプトン | No Trix, No Games | |
9. | 「アイ・ウィッシュ」 | カーステン・シャック、ケネス・カーリン、ピーター・バイク、ユージン・ワイルド | I Wish | |
10. | 「ホワッチャ・トーキン・バウト」 | ヴィクトリア・ベッカム、カーステン・シャック、ケネス・カーリン、ネイト・バトラー | Watcha Talkin' Bout | |
11. | 「アンコンディショナル・ラブ」 | ヴィクトリア・ベッカム、レット・ローレンス | Unconditional Love | |
12. | 「エブリー・パート・オブ・ミー」 | ヴィクトリア・ベッカム、カーステン・シャック、ケネス・カーリン、エリカ・ヤンシー、ネイト・バトラー | Every Part of Me | |
13. | 「ノット・サッチ・アン・イノセント・ガール」(ロビー・リヴェラズ・メイン・ボーカル・ミックス) | Not Such an Innocent Girl (Robbie Rivera's Main Vocal Mix) | ||
14. | 「ノット・サッチ・アン・イノセント・ガール」(サンシップ・レディオ・エディット) | Not Such an Innocent Girl (Sunship Radio Edit) | ||
合計時間: |
出典
[編集]- ^ “ヴィクトリア | ヴィクトリア・ベッカム”. オリコン. 2024年11月7日閲覧。
- ^ リサ・パルタ (2002年2月7日). “ヴィクトリアとデビッド・ベッカムのインタビュー”. OK!マガジン (第301号). 2024年11月8日閲覧。
- ^ “Kylie trounces Posh in the battle of the pop babes”. Hello!マガジン (2001年9月23日). 2024年11月8日閲覧。
- ^ “Battle of the pop giants”. BBCニュース (2001年9月28日). 2024年11月8日閲覧。
- ^ “ヴィクトリア・ベッカム / VICTORIA [再発][廃盤]”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2024年11月7日閲覧。
- ^ a b “Posh parts with label”. BBCニュース (2002年6月5日). 2024年11月7日閲覧。
- ^ “Victoria Beckham’s solo music career wasn’t the disaster you remember”. The Independent (2021年7月7日). 2024年11月7日閲覧。
- ^ “ヴィクトリア・ベッカム / VICTORIA”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2024年11月7日閲覧。
- ^ “Official Albums Chart, 6 October 2001 - 12 October 2001 | Official Charts”. オフィシャル・チャート・カンパニー. 2024年11月7日閲覧。
- ^ “Albums turning 20 years old in 2021”. オフィシャル・チャート・カンパニー. 2024年11月7日閲覧。