一硫化炭素
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一硫化炭素 | |
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carbon monosulfide | |
別称 carbon(II) sulfide | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 2944-05-0 |
PubChem | 108054 |
ChemSpider | 97157 |
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特性 | |
化学式 | CS |
モル質量 | 44.08 g mol−1 |
外観 | 赤色がかった結晶性粉末 |
水への溶解度 | 不溶 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
一硫化炭素(いちりゅうかたんそ、carbon monosulfide)とは、炭素と硫黄が1原子ずつ結合してできた、2原子からなる分子である。分子式はCS、分子量は44.08。
合成法・性質
[編集]一硫化炭素は、−185 ℃に冷却しながら二硫化炭素に無声放電を行うと得られる [1]。こうして得られた一硫化炭素(CS)は、白色の粉末で[1][2]、無臭である[1]。しかし、−180 ℃以上になると爆発的に重合して、(CS)nとなり、色も赤や褐色に変色する[1][2]。この重合してできた(CS)nは、水やエタノールには溶けず、二硫化炭素には溶ける[1][2]。また、200 ℃にまで加熱すると、炭素と硫黄とに分解する[1][2]。
その他の製法
[編集]二硫化炭素に太陽光が照射されると、この光によって二硫化炭素が、一硫化炭素と硫黄とに分解する[1]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.123(左上部) 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6
- ^ a b c d 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 7』 p.664 共立出版 1964年3月15日発行 ISBN 4-320-04023-6
主な参考文献
[編集]- 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.123(左上部) 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6
- 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 9』 p.664 共立出版 1964年3月15日発行 ISBN 4-320-04023-6