丁公
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丁公(ていこう、生年不詳 - 紀元前202年)は、秦末の武将。本名は丁固(ていこ)。
生涯
[編集]薛郡薛県の人で、季布の同母異父の弟[注 1] にあたる。西楚覇王を称した項羽に仕えた[1]。
紀元前205年、彭城の戦いで大敗を喫した劉邦を西へ追撃した[2] が、劉邦から「我らは共に好漢である。どうして互いに傷つけ合う必要があるだろうか」と言われて劉邦を見逃し[1]、兵を返した[2]。
項羽の死後、丁固は劉邦の元に参じたが、劉邦は丁固の帯を掴んで軍の中に投げ入れ、「丁公は項羽の臣下でありながら不忠を為した。項羽が天下を失ったのはすなわち丁公によるものである」と言い捨てて丁固は斬首された[1]。劉邦は「臣下たる者は丁公のようであってはならない」と言った[1]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]参考資料
[編集]- 曽先之 編、森下修一 訳『十八史略(上)』グーテンベルク21、2015年3月4日。ASIN B00U2OEGOK。
- 張學成『史記綜論』崧博出版、2019年2月26日。ISBN 978-9577356741。