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万葉 (フェリー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
万葉
長崎港に入港する本船
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本
所有者 九州商船
運用者 九州商船
建造所 内海造船瀬戸田工場
母港 長崎港
姉妹船 椿
建造費 26億5,000万円
船級 JG
信号符字 JD3130
IMO番号 9610133
MMSI番号 431002428
経歴
起工 2010年
進水 2010年11月
竣工 2011年3月29日
就航 2011年4月17日
現況 就航中
要目
総トン数 1,599トン
全長 86.50m
14.50m
深さ 10.40m
満載喫水 4.55m
機関方式 ディーゼル
主機関 2基
推進器 5翼固定ピッチプロペラ 2軸
出力 5,884kW
最大速力 20.733ノット
航海速力 18ノット
旅客定員 482名
乗組員 18名
車両搭載数 8トントラック18台
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万葉(まんよう)は、九州商船が運航するフェリー長崎県長崎市長崎港五島市福江港を結ぶ航路に就航している。

概要

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従来、長崎~五島航路に就航していたフェリー福江フェリーながさきが就航から32年が経過した老朽船であり、代替が必要とされていたことから、国の「社会資本整備総合交付金」を原資とする長崎県の「離島地域交流促進基盤強化事業」による補助を受け、僚船の椿とともに建造された。同時に補助金相当額が就航航路全般の運賃値下げのための原資として活用されている。

本船の就航により航海時間が従来船から25分短縮され、3時間となった。

船体

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船体中央部のエントランスの両舷に車両甲板からの階段と乗船口、右舷側中央部に案内所が設けられており、船首側にバリアフリー客室、2等指定客室(4室)、トイレ、船尾側に2等客室が配置されている。バリアフリー客室は椅子席、それ以外の客室はじゅうたん敷きとなっている。2等客室8区画のうち2区画は女性専用区画となっており、女性トイレには授乳室が設置された。車両甲板と客室の間のエレベーターなどバリアフリー対応の仕様となっている。

車両甲板は船首バウバイザーおよび船尾ランプが設置されている。

事故・インシデント

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旅客フェリー万葉船体傾斜

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2011年11月18日、8時5分ごろ、福江港から奈良尾港へ向けて航行中、福江島の北東で波高約4~5メートルの高波を受け、船体が左舷に約27度傾斜した。この事故により、船内で投げ出された旅客3人が負傷、搭載していたトラック10台と乗用車2台が接触するなどして損傷する被害が発生、本船も車両甲板内の左舷機関室の扉が曲損するなどの損傷を受けた[1]。事故後、ビルジキール増設、固定バラスト積載の措置がとられた。

脚注

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  1. ^ 船舶事故調査報告書 (PDF) (Report). 運輸安全委員会. 29 March 2013. 2015年8月6日閲覧

外部リンク

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