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三上隣一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三上隣一
名前
カタカナ ミカミ リンイチ
ラテン文字 MIKAMI Rinichi
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 1981年7月10日
出身地 オーストラリア シドニー
選手情報
在籍チーム オーストラリア SWQサンダーFC
ポジション DFWG
ユース
三菱養和
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2006-2008 オーストラリア パラマタFC
2009 日本 ACアルマレッザ
2010 日本 盛岡ゼブラ
2011 オーストラリア イースタン・サバーブズFC
2012 オーストラリア キャパラバFC
2014 オーストラリア ノース・スターFC
2015-2016 オーストラリア ペニンシュラ・パワーFC
2017 オーストラリア ゴールドコースト・ナイツSC
2018 オーストラリア ウルブズFC
2019 オーストラリア SWQサンダーFC
2020-2021 オーストラリア キャパラバFC
監督歴
2012- 豪侍サッカーアカデミー(ファウンダー・ディレクター)
2013 ローガンFC(ジュニアディレクター)
2016-2017 サムフォード・レンジャーズFC (テクニカルディレクター)
2018-2022 ニューファーム・ユナイテッド (テクニカルディレクター)
2020-2022 クイーンズランド・ライオンズFC(NPLアカデミーヘッドコーチ)
2022-現在 サウスサイド・イーグルスFC(テクニカルディレクター)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

三上 隣一(みかみ りんいち、1981年7月10日[1] - )は、オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州シドニー生まれで日本サッカー選手、サッカー指導者、実業家である。選手としてのポジションはDF または WGクイーンズランド州ブリスベン市内で活動するサッカースクール豪侍(ごうざむらい)サッカーアカデミーの運営や、オーストラリアを中心にスポーツビジネス事業を行う[2]Go Zamuraiのファウンダー

経歴

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1981年、父親が研究者として活動するために滞在していたシドニー郊外のパラマタにて誕生。その後日本に帰国した。中学生時代には川越市選抜・埼玉県選抜に選出された[1][3]。高校時代には三菱養和SCユースでプレー。在籍中、日本クラブユースサッカー選手権 (U-18)大会にて大会ベスト8を経験した[4]

体育大学より推薦入学の話もあったが、美術への関心が高まり[5]多摩美術大学へ進学した[3]。大学卒業後、「学生時代から続けていた当時の仕事・映像関係の幅や経験を増やしたかった」事や「競技レベルのサッカーを通して地域の成り立ちを学びたい」と思ったため[5]単身生まれ故郷のパラマタに渡った。同地では豪州2部に当たるナショナルプレミアリーグ英語版パラマタFC英語版に所属した[5]

再び日本へ戻り、当時関東サッカーリーグ1部所属のACアルマレッザに入団した。その後東北社会人サッカーリーグ1部所属の盛岡ゼブラに移籍している[1]

2011年、再びオーストラリアへ渡りブリスベンに移住した。同地ではイースタン・サバーブズFC英語版に1シーズン所属した。翌2012年、キャパラバFC英語版に移籍。同年豪侍サッカーアカデミーを設立しU-12・15世代の選手への指導を開始した[1][5]。2013年より豪侍での指導と兼任してローガンFC(Logan Lightning FC)の下部組織ディレクターコーチを1年間務めた[1]

競技活動も継続しており、2014年にノース・スターFC英語版に移籍。同クラブで主将を務めた[6]。2014年シーズン終了後、ブリスベン・プレミアリーグ(当時豪州3部相当)のシーズンベスト11に選出[1][7]された。2015年ペニンシュラ・パワーFC英語版に移籍した[8][9]

その後は、ゴールドコースト・ナイツSC英語版[10][11]、2018年にQLD州内に新設されたクイーンズランド・プレミアリーグのウルブズFC英語版[12]でプレーした。2019年シーズン以降は、オーストラリアの2部リーグに当たるナショナル・プレミアリーグ英語版SWQサンダーFC英語版キャパラバFC英語版でプレーを続行している。

指導者・実業家として

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2012年設立の豪侍サッカーアカデミーでは在豪日本人や日系オーストラリア人のU-12・15世代の選手を中心に指導している[2]他、オーストラリア国内でプレーする日本人サッカー選手や、日本でのプレーを目指すオーストラリア人選手のマネジメントも担当している。三上本人は今後、日本でのプレーを希望するオーストラリア人選手のマネジメントに力を入れたいという希望を語り、その理由として「(オーストラリア)協会主導の育成強化のコースから見逃された才能が埋もれないように」するためだということを挙げている[2]

2012年から3年間、オーストラリアで開催予定であったAFCアジアカップ2015の同国内日系コミュニティのアンバサダー(ブリスベン代表)を務めた[5]。2013年には日豪サッカー協会を立ち上げ、AFCアジアカップ2015実行委員会の協力も得て親善試合「QLD 日韓オールスター戦2013[13]。を開催した。三上は同試合のオーガナイザーとして活動しただけでなく、日本代表チームの一員として試合に出場し、1得点を挙げている[14]。2016年からAリーグ・ブリスベンロアーFCのコミュニティ・アンバサダー[15]も務めている。

2015年、ACL出場を機に来豪したブリスベン市内で浦和レッズハートフルクラブが地元の中学校や高校などでサッカー交流事業を行った際は、現地コーディネーターを務めた[1][16][1][17]

2017年、静岡県御殿場市の時之栖うさぎ島グラウンドで行われた『COPA PUMA TOREROS 2017 PRIMAVERA U-12』にて、アジアサッカー連盟(AFC)の加盟国としてオーストラリアのジュニアサッカーチームが招待され、当時三上がテクニカルディレクターを務めていたブリスベン北部のサムフォード・レンジャーズFCと自身のアカデミー選手を集い、ハイレベルな国際ジュニアサッカートーナメントを戦った。大会中に日本国内の育成サッカーメディアのインタビューにも対応している[18]

2018年、ブリスベン市街に位置するニューファーム・ユナイテッドのテクニカルディレクターに就任。[19] 2020年以降は、テクニカルディレクターとしての活動に加え、オーストラリアにおけるジュニアユース年代のトップリーグに相当するNPLアカデミーリーグ[20]のヘッドコーチとしても活躍。クイーンズランド・ライオンズFCで率いた育成チームが、2021年度シーズンのリーグ年間優勝を達成した。[21]2022年シーズン後に、QLD州のナショナル・プレミアリーグクラブの一つであるサウスサイド・イーグルスFC英語版のテクニカルディレクター就任が発表された。[22]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h 三上隣一(みかみりんいち) 豪侍サッカーアカデミー公式サイト 2016.8.15 13:45 (UTC) 閲覧
  2. ^ a b c 植松久隆「豪州で戦うサムライ・フットボーラーたちの群像」『アジアフットボール批評』第2号、カンゼン、2016年2月、34-39頁。 
  3. ^ a b 植松久隆 日豪サッカー新時代 第29 侍が見る夢 NICHIGO PRESS 2012.12.26付記事
  4. ^ サッカー選手コース 実績 三菱養和公式サイト 2016.8.15 13:50 (UTC) 閲覧
  5. ^ a b c d e 第3回 AFCアジアカップ 2015連載企画 日系サッカーコミュニティー CHEERS 2016.8.15 13:50 (UTC) 閲覧
  6. ^ 植松久隆 日豪サッカー新時代 第47回 群雄 NICHIGO PRESS 2014.6.27付記事
  7. ^ Football Brisbane Gala Awards[1]
  8. ^ https://queenslandsoccernews.wordpress.com/2015/02/19/trophy-superstore-premier-league-2015-preview/
  9. ^ https://queenslandsoccernews.wordpress.com/2015/03/09/brisbane-trophy-superstore-premier-league-round-3-wrap/
  10. ^ Football Gold Coast 2017 Mens Final Program[2]
  11. ^ http://nichigopress.jp/sports/shinjidai/151658/
  12. ^ https://www.news-mail.com.au/photos/buy/3358154/
  13. ^ Red Elephant Projects "Japan Victorious Over South Korea in Inaugural Queensland Allstars Match" [3]
  14. ^ 植松久隆 豪州で増す「日本サッカー」の存在感。小野伸二とQLD日本代表の試合を通じて見えたもの2 フットボールチャンネル 2013.11.26付記事
  15. ^ Brisbane Roar FC "Roar unveils new Community Ambassadors" [4]
  16. ^ 浦和レッズハートフルクラブ ハートフルサッカー in ブリスベン Urawa Reds 2015.5.25付記事
  17. ^ 植松久隆 日豪サッカー新時代 第58回 こころ NICHIGO PRESS 2015.5.25付記事
  18. ^ ジュニアサッカーを応援しよう! 海を渡った日本人指導者たち。豪州から見る“日本サッカーの輪郭” ジュニアサッカーを応援しよう! 2018.4.18付記事
  19. ^ February New Farm Village News” (英語). Issuu. 2019年12月17日閲覧。
  20. ^ Football Queensland releases SEQ Advanced Junior Boys structure for 2022” (英語). Football Queensland (2021年6月3日). 2022年3月10日閲覧。
  21. ^ NEWS” (英語). Go Zamurai Website. 2022年3月10日閲覧。
  22. ^ Key Personnel” (英語). 2022年10月10日閲覧。

外部リンク

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