三不粘
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三不粘(sānbúzhān、サンプーチャン)とは、卵とでんぷんと油と水が材料の、甘くお菓子のような料理である[1][2][3]。箸、皿、歯につかないことが名前の意味[4]。卵と粉と油の芸術と称される[5][2]。
概要
[編集]北京にある山東料理店「同和居」の看板料理[6][7]。かつては宮廷料理における甘い点心として振る舞われていた[5][2]。本場の中国でも、幻の料理と呼ばれている[5][2][3]。
作り方
[編集]まずは卵黄、でんぷん、水、砂糖を混ぜた卵液を作る。そして、油にならした鍋に弱火で卵液を入れ、生地を叩き、混ぜ、返しひたすら練る[5][2][3]。卵液の作り方や火の入れ具合などは資料によって異なっている。また、でんぷんによって味が変わるようで、『新しい卵ドリル』では、本場で使われている緑豆でんぷんをお勧めしている。コーンスターチではやわらかくなりすぎる。片栗粉では生地が少し固くなり、馬鈴薯でんぷんの味わいが雑味となってしまう[8]。
三不粘が登場する作品
[編集]- 『傭兵団の料理番5』川井昴(著)主婦の友社2018年5月発売
- 『鉄鍋のジャン“別腹”も大満足!中華デザ』西条真二(著)KADOKAWA2015年2月発売
- 『ごほうびごはん 5』こもとも子(著)芳文社2016年10月発売
脚注
[編集]- ^ 川井昴『傭兵団の料理番5』主婦の友社、2018年。
- ^ a b c d e 西條真二『鉄鍋のジャン“別腹”も大満足!中華デザ』KADOKAWA、2015年。
- ^ a b c 松浦達也『新しい卵ドリル』マガジンハウス、2016年。
- ^ ブルーガイド編集部『わがまま歩き旅行会話3 中国+英語』実業之日本社、2015年、117頁。
- ^ a b c d 川井昴『傭兵団の料理番5』主婦の友社、2018年。
- ^ 松浦達也『新しい卵ドリル』マガジンハウス、2016年、104頁。
- ^ 鉄鍋のジャン6『西條真二』KADOKAWA、2007年。
- ^ 松浦達也『新しい卵ドリル』マガジンハウス、2016年、99頁。