コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

三木駅 (神戸電鉄)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三木福有橋駅から転送)
三木駅
新駅舎(2024年5月)
みき
MIKI
KB52 三木上の丸 (0.7 km)
(1.5 km) 大村 KB54
地図
所在地 兵庫県三木市末広一丁目1-35[1]
北緯34度47分58.95秒 東経134度58分53.46秒 / 北緯34.7997083度 東経134.9815167度 / 34.7997083; 134.9815167座標: 北緯34度47分58.95秒 東経134度58分53.46秒 / 北緯34.7997083度 東経134.9815167度 / 34.7997083; 134.9815167
駅番号 KB53
所属事業者 神戸電鉄
所属路線 粟生線
キロ程 19.3 km(鈴蘭台起点)
新開地から27.2 km
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年次-
729[2]人/日(降車客含まず)
-2021年-
乗降人員
-統計年度-
1,092[3][4]人/日
-2021年-
開業年月日 1938年昭和13年)1月28日[1][5]
  • * 改称経歴[1][5]
  • - 1954年 三木福有橋駅 → 電鉄三木駅
  • - 1988年 電鉄三木駅 → 三木駅
テンプレートを表示

三木駅(みきえき)は、兵庫県三木市末広一丁目にある、神戸電鉄粟生線である[1]。駅番号はKB53

旧市街の中心駅となっている。

歴史

[編集]

駅構造

[編集]
5000系電車を模したデザインの公衆トイレ

相対式ホーム2面2線の行違い可能な地上駅である[1]。なお、ホーム有効長は4両である。

鈴蘭台方に4連対応の引上線がある。この引上線は2番線からしか出入りできない。

無人駅[1]。駅舎(改札口)は上下線ホームとも粟生寄りにある[1]。かつては駅に構内踏切があったが、粟生線の4両編成対応工事に伴い撤去されると共に、上り線側にも駅舎が新設され改札口が分離された[1]トイレは、上り線側の駅舎外に5000系電車を模したデザインの公衆トイレが設置されている[13]ほか、下り線側の新駅舎内東側にもバリアフリートイレが設けられている。また旧駅舎時代は、下りホームにもトイレがあった[14]

下り線側には開業年の1938年(昭和13年)竣工の木造モルタル造り・平屋建ての駅舎が長年に渡り存在した[15]が、前述のように2018年3月4日に近隣の民家を火元とする火災で延焼したことにより全焼した。鎮火後の点検では線路・架線に問題はなかったが、下り線側の駅舎内にある安全システムが焼損したため下り線が使用できず[16]、翌5日から同月8日までは暫定的に2番ホームのみを使用した1面1線となっていた[7]。3月9日に下りホーム上に仮設の改札口を設置して利用を再開し、通常ダイヤに復旧した[8][17]。その後、神戸電鉄・三木市などにより焼失した駅舎の再建が検討され、2020年8月15日から9月15日にかけて「三木駅デザイン総選挙」と銘打ち駅舎の外観を選ぶコンテストを行い、3案の中から1つ投票する方式で最多投票を獲得した「モダン風(斬新・現代風)」に決定したことを2020年9月30日に発表した[10]。駅舎再建のために市内外から約1億2,300万円の寄付を受け、2021年8月に着工し2022年3月28日に落成、同時に使用開始されている[8][18]。なお、この新駅舎は鉄骨2階建てで、旧駅舎共々焼失した民家及び美嚢川の畔にあった福有薬局旧店舗の敷地の区画整理も兼ねて建てられており、正面が旧駅舎の西側から南側に変更されたほか、駅前には駐車場やバス・タクシー乗り場を含むロータリーが設けられている。

2022年5月12日には、中央公民館近くにあった三木市観光協会が駅構内の西側1階に移転した[12]

のりば

[編集]
乗り場 路線 方向 行先
1 粟生線 下り 粟生方面[19]
2 上り 新開地方面[19]
付記事項
  • 2番線は両方向の入線・出発に対応している。
  • 下りの1列車(新開地23時20分発の三木止まり準急、列車番号23323列車3両編成)のみ夜間停泊となるため、この列車が2番線に入線する唯一の下り列車である。
  • 日中中心に設定されている三木駅発着便は1番線に到着後、先発の上り列車(当駅28分発の電車で粟生駅始発列車)を待避した後、鈴蘭台方へ引き上げてから2番線に入線する。
  • 3両編成2本が夜間停泊されていたが、2020年3月のダイヤ改正に伴う運用変更発生により、3両編成が1本(2番線)と4両編成1本(1番線)に変更されている。

利用状況

[編集]

1日あたりの乗車人員 729人(2021年)[2]

近年の1日平均乗車人員は下表のとおりである。

年次別1日平均乗車人員[2]
年次 1日平均
乗車人員
2002年(平成14年) 1,392
2003年(平成15年) 1,312
2004年(平成16年) 1,240
2005年(平成17年) 1,189
2006年(平成18年) 1,175
2007年(平成19年) 1,137
2008年(平成20年) 1,109
2009年(平成21年) 1,022
2010年(平成22年) 970
2011年(平成23年) 956
2012年(平成24年) 948
2013年(平成25年) 915
2014年(平成26年) 907
2015年(平成27年) 888
2016年(平成28年) 880
2017年(平成29年) 879
2018年(平成30年) 866
2019年(令和元年) 852
2020年(令和02年) 738
2021年(令和03年) 729

駅周辺

[編集]

駅前にはロータリーがなかったが、新駅舎の建設と同時に設けられている。周辺は旧市街地であり古い町並みが残っているほか、商業も大規模店などが複数立地している。

名勝・旧跡・レジャー
公共施設
以前は三木市民病院もあったが、小野市に新たにできた北播磨総合医療センターに統合され、廃院となった。
文教施設
保育施設
  • 神和認定こども園
  • 神和ひまわりルーム
  • リトルエンゼル
郵便局・金融機関

バス路線

[編集]

駅前に、神鉄三木駅・福有橋バス停2022年6月1日福有橋から変更)が設置されている[20]。三木市内の中では発着本数が比較的多く、各方面への路線バスが発着する。また、駅の西側には末広橋停留所がある。

のりば[21][22] 運行事業者 路線名・系統・行先
神鉄三木駅・福有橋
1 神姫バス
神姫ゾーンバス
  • 056系統:恵比須駅
  • 059系統:青山5丁目
  • 072系統:恵比須駅(左回り)
  • 神姫バス
  • 神姫ゾーンバス
050系統:健康福祉センター(よかたん)
2 神姫バス
3 神姫バス
神姫ゾーンバス
  • 056系統:細川町公民館
  • 059系統:三木営業所
  • 071系統:恵比須駅(右回り)
  • 神姫バス
  • 神姫ゾーンバス
050系統:健康福祉センター(よかたん)
末広橋
 – 神姫バス
  • 076系統:恵比須駅(右回り)
  • 077系統:恵比須駅(左回り)
神姫ゾーンバス 103系統:青山5丁目・伽耶院口 / 北播磨総合医療センター

隣の駅

[編集]
神戸電鉄
粟生線
準急・普通
三木上の丸駅 (KB52) - 三木駅 (KB53) - 大村駅 (KB54)

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』神戸新聞総合出版センター、2012年12月10日、195頁。ISBN 9784343006745全国書誌番号:22185464 
  2. ^ a b c 三木市統計書”. 三木市. 2023年11月2日閲覧。
  3. ^ 移動等円滑化取組計画書・報告書”. 神戸電鉄. 2023年10月24日閲覧。
  4. ^ 2021年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 神戸電鉄. 2023年10月24日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 14号 神戸電鉄・能勢電鉄・北条鉄道・北近畿タンゴ鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年6月19日、11-13頁。全国書誌番号:21939503 
  6. ^ 時事ドットコムニュース(2018年3月4日)神戸電鉄駅舎が全焼=沿線建物火災、乗客避難-兵庫・三木 - ウェイバックマシン(2018年6月20日アーカイブ分)
  7. ^ a b c 神鉄三木駅、駅舎全焼 本数減らし運転再開」『神戸新聞神戸新聞社、2018年3月5日。2018年3月5日閲覧。[リンク切れ]
  8. ^ a b c d 神戸電鉄株式会社 経営企画部(2018年3月8日)粟生線は通常ダイヤでの運転を再開します - ウェイバックマシン(2018年3月14日アーカイブ分)
  9. ^ a b 『神戸新聞NEXT』(2018年3月8日)神鉄三木駅火災 粟生線9日午前から通常ダイヤに - ウェイバックマシン(2018年6月22日アーカイブ分)
  10. ^ a b c 駅舎焼失の神鉄三木駅 新駅舎のデザイン決まる」『神戸新聞神戸新聞社、2020-09-030。2020年9月30日閲覧。
  11. ^ 4年前に火災で焼失 神戸電鉄三木駅の新駅舎完成」『神戸新聞』2022年3月28日。オリジナルの2022年3月28日時点におけるアーカイブ。2022年3月28日閲覧。
  12. ^ a b 新たな玄関口で三木の特産アピール 神鉄再建駅舎に観光協会移転、日本酒の販売も計画」『神戸新聞』2022年5月15日。2022年5月15日閲覧。
  13. ^ 三木駅構内案内図 (PDF) - 神戸電鉄(2014年3月5日閲覧)
  14. ^ 「西九条舞のアクセスの小箱」内「粟生線三木駅」
  15. ^ 兵庫県内の主な産業遺産(近代化産業遺産)など 5の(2)” (PDF). 神戸・兵庫の郷土史Web研究館/地域創生・ツーリズム研究所. 2018年3月4日閲覧。
  16. ^ 外観あらわに「ここまでひどいとは」 廃線議論加速を危惧する声も」『産経新聞産業経済新聞社、2018年3月6日。2018年3月6日閲覧。
  17. ^ 『神戸新聞NEXT』(2018年3月7日)全焼の三木駅、駅舎再建前にダイヤ復旧へ - ウェイバックマシン(2018年6月22日アーカイブ分)
  18. ^ 『神戸新聞NEXT』(2022年3月4日)焼失から4年 神鉄粟生線三木駅、デザイン一新 28日に完成記念式典 - ウェイバックマシン(2022年3月4日アーカイブ分)
  19. ^ a b 三木駅 構内図” (PDF). 神戸電鉄. 2023年6月10日閲覧。
  20. ^ 福有橋 停留所の新設(移動)および名称変更のお知らせ” (PDF). 神姫バス (2022年5月22日). 2022年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月12日閲覧。
  21. ^ 三木・小野・社 運行系統図” (PDF). 神姫バス. 2023年11月11日閲覧。
  22. ^ 三木市バス交通”. 三木市 (2023年9月12日). 2023年11月11日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]