三条万里子
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さんじょう まりこ 三条 万里子 | |
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生年月日 | 1933年6月12日(91歳) |
出生地 | 東京都八王子 |
職業 | 振付/演出/モダンダンサー |
公式サイト | https://marikosanjo.wixsite.com/sanjo |
備考 | |
著書「イカルスのように」2002年発行 フルネーム Mariko Sanjo Cavior |
三条 万里子(さんじょう まりこ、Mariko Sanjo、1933年6月12日 - )は、東京都出身ニューヨーク在住の振付師、演出家、モダンダンサー。
概略
[編集]3歳で大野弘史に入門、1952年に独立。
1962年、アルビン・エイリーに招待されて渡米。1964年までエイリー及びドナルド・マッケイル両舞踊団のソリストとしての公演活動。その間、マーサ・グラハム、ホセ・リモン、ルイ・ホースト(振付)に師事。1966年フルブライト奨学金を得て再渡米[1]。
以来、活動と生活の本拠をニューヨークにおき、日本での公演活動と指導も多数行う。独自の指導法で多くの人々と交流し、その活動は2004年まで続く。この間、音楽・バレエ批評家協会賞(1966年)、文部省芸術祭奨励賞(1968年)、New York State CAPS (Creative Artists Program Service)Award振付賞(1978年)を受ける。
また、1976年より1979年までアーチスト・イン・レジデンスとしてニューヨーク市立大学の振付に籍をおく。1980年、国際タンツアカデミーの招聘により、ドイツ・ケルンにて国際振付コンクールの審査及びセミナーと公演を行った[1]。
代表作として、ニューヨーク初演の「土偶ーJOMON」「鳥」及び「Voice I~VII」「舞踊論 I~IV」のシリーズなどがある。ニューヨーク、東京を主にケルン、サンフランシスコ、ソウル、テルアビブ、エルサレム、名古屋、大阪などで上演された。
2002年8月、『イカルスのように』を刊行した。
受賞歴
[編集]- 1966年 - 音楽・バレエ批評家協会賞[1][2](The Japan Ballet and Music Critics Association, at the Foreign Correspondents Club in Tokyo)
代表作品
[編集]- 「土偶—JOMON」1967年
- 「鳥」1975年
- 連作「舞踊論」I 〜IV、1968年
- 連作「Voice 」I ~VII、1976年
主な公演
[編集]- 1954-62年 三条万里子舞踊研究所発表公演/東京
- 1955-58年 青年バレエグループ所属、公演活動
- 1957-58年 七人の会、北斗の会(江口隆哉門下)客演
- 1959年 現代舞台芸術協会所属公演(日本青年会館ホール)
- 1962年
- 第15回アメリカン・ダンスフェスティバル参加(コネチカット)
- マーサ・クラーク、ジャネット・ソースとカンパニーを組み公演、ドナルド・マッケイル新作主演「伝説的な風景」(ハンター・プレイハウス/New York)
- 1963年
- 新振付家公演(ジュリアードスクール、カウフマン・コンサートホール/New York)
- デューク・エリントンショー参加「マイ・ピープル」(マコーミックシアター/Chicago)
- 1964年 バレエ・ド・ブルー客演「春の祭典」(産経ホール/東京)
- 1965年
- 「エレクトラ」初演、「対話」他(草月ホール/東京)
- バレエ・ド・ブルー客演「デアスポラ」(産経ホール/東京)
- 1966年
- NHKテレビ芸術劇場出演「ネペンテス」「軌」「エレクトラ」初演(自作3作品NHK TV放映)
- NHKバレエの夕べ客演「パエトーン」(産経ホール/東京、NHK TV放映)
- 新振付家公演 (クラークセンター /New York)
- 1967年
- ニューヨークデビュー公演「土偶-JOMON」 (カウフマン・コンサートホール/New York)
- 新振付家公演「プレリュード」「土偶」「軌」「対話」(クラークセンター/New York)
- 「シャコンヌ」「コンチェルト」初演 (虎ノ門ホール/東京)
- 1968年
- 「舞踊論I」初演 (虎ノ門ホール/東京)
- Mariko Sanjo & her Company (カウフマン・コンサートホール/New York)
- 1969年 「舞踊論II」初演(カウフマン・コンサートホール/New York)
- 1972年 「光の中で踊る」(ゲーテ・インスティトュート東京)
- 1975年
- Music from Japan (ジャパン・ソサエティ/New York)
- 「エクイノックス」初演(アズマ・ギャラリー/New York)
- 「鳥」初演(バーナード・カレッジ・プレイハウス/new York、1994年まで同作を踊る)
- 1976年
- 三条万里子ボディトレーニング レクチャー(New York、東京)
- 「タマゴ」初演ダニエル・ナグリンとのジョイントコンサート/都市センター)
- 「Voice I」初演 (アメリカン・シアター・ラヴァラトリー/New York)
- 「サラバンド」初演「キエロスクロウ(光と影)」(ジャパン・ソサエティ/New York)
- 1977年
- 「テイク33」初演 (グレートホール・シティカレッジ /New York)
- 「Voice II」初演 (クラークセンター/New York)
- 「Voice III」初演 (シティカレッジ・グラジュエイト・センター/New York)
- 「Voice I, II, III」(ABCホール/東京)
- 「鳥」(上智大学講堂/東京)
- 「鳥」シェイクスピア・フェスティバル(デラコートシアター・セントラルパーク/New York)
- 「舞踊論III」初演(アメリカン・シアター・ラヴァラトリー/New York)
- 「Voice III」初演 (ジャパン・ソサエティ/New York)
- 1978年 「予感I」初演(グレートホール・シティカレッジ /New York)
- 1979年 シャコンヌ招待作品(グレートホール・シティカレッジ /New York)
- 1980年 「鳥」(ケルン、名古屋、サンフランシスコ)
- 1982年「舞踊論IV」初演(ビデオスタジオジョイント/東京)
- 「鳥」他(ソウル/韓国)
- 流体の記号(アキラ・イケダギャラリー/東京)
- 1983年
- 「一人のためのデュエット」初演(草月ホール/東京)
- 「一人のためのデュエット」追加公演(草月ホール/東京)
- 1984年 「予感II」初演 (ルナホール/大阪、芸創センター/名古屋、新宿文化センター/東京)
- 1985年
- 「Voice VI」初演 (アジア・ソサエティ/New York)
- 「ハニワI」初演
- 「リフレクション」初演、「一人のためのデュエット」「鳥」再演
- 「Voice V」初演 (タワーホール)
- 「Voice V」再演 (ルナホール/大阪、芸創センター/名古屋、草月ホール/東京)
- 1986年
- 「ハニワII」初演、「Voice VII」(新宿文化センター小ホール/東京)
- 「応答する鏡」レクチャー・デモンストレーション(アメリカ文化センター/東京)
- 1987年
- 「アリア」「カノン」「ララバイ」初演 (青山円形劇場/東京)
- 「能舞台との交響: 三条万里子幽玄空間に舞う」 (熱田神宮能楽殿/名古屋)
- 1988年
- 「ヴィジョンズ」初演、「カノン」「ララバイ」再演「Voice V」(青山円形劇場/東京)
- 「朝の曲」初演 「カノン」「鳥」再演(テルアビブ/イスラエル)
- 「翔 (ショウ)」初演 「Voice 」
- 三条万里子・藤田六郎兵衛ジョイントリサイタル — 伝統と現代の交響
- 1989年
- 「予感II」「風に」初演(エルサレム・テルアビブ/イスラエル)
- 第1回アルーバ・ダンスフェスティバル(アルーバ、ダッチカリビアン)
- 1992年
- 「翔(kakeri)」初演、「鳥」再演(天理ギャラリー/New York)
- 「Evil The Cosmic Shadow」”Voice in the Shadow” (セント・ピーターズチャーチ/New York)
- 1994年 「Voice V」「鳥」再演(草月ホール/東京)
- 1996年 「パッセージ(径)」初演(新宿文化センター、名古屋愛知芸術劇場リハーサル室)
- 2004年 「ボレロ」「カルミナブラーナ」初演(名古屋チクサ座)
出典
[編集]参考文献
[編集]- 『イカルスのように』著者紹介(21世紀BOX、2002年8月)
- ダンス・ワークス27[要文献特定詳細情報]
- 舞踊関係文献目録 -昭和55年-[リンク切れ]
- 日本洋舞史年表II 1960~1969 日本芸術文化振興会[リンク切れ]
- 山野博大編『踊る人にきく』(三元社、2014年5月)[要ページ番号]