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三枝康高

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

三枝 康高(さいぐさ やすたか[1]1917年2月11日 - 1978年3月27日)は、日本近代文学研究者、文芸評論家、元静岡大学教授。娘は作家の丸茂ジュン

神奈川県出身。旧制静岡県立静岡中学校卒業[2]。旧制姫路高等学校文科甲類卒業[3]東京帝国大学文学部卒業。在学中に亀井勝一郎太宰治と相知り、『日本浪漫派』に参加。創作・評論活動をおこない、戦後静岡大学教育学部助教授、のち教授。

1959年「日本浪曼派の運動」のほか、太宰、川端康成三島由紀夫など昭和期作家、および国学の研究・評論に幅広く活躍した。

著書

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  • 大人前 杓谷熊平 1939
  • 谷崎潤一郎 福村書店 1957(国語と文学の教室)
  • 太宰治とその生涯 現代社 1958
  • 日本浪曼派の運動 現代社 1959
  • 思想としての戦争体験 桜楓社出版 1960
  • 川端康成 有信堂 1961(文化新書)
  • 近代文学の理想像 塙選書 1961
  • 現代知識人の心情 戦後名作鑑賞 信貴書院 1961
  • 賀茂真淵 吉川弘文館・人物叢書 1962
  • 太宰治 ナルシシズムと愛 有信堂 1962
  • 戦後文学の流れ 有信堂 1963(文化新書)
  • 文学による太平洋戦史 第1 有信堂 1965
  • 文学教材の構造をつかむ読解 明治図書出版 1966
  • 国学の運動 風間書房 1966
  • 現代史のなかの作家たち 人間疎外と文学 有信堂叢書 1966
  • 日本浪曼派の群像 有信堂叢書 1967
  • 太宰治と無頼派の作家たち 南北社 1968
  • 構造分析の読解 明治図書出版 1969
  • 谷崎潤一郎論考 明治書院 1969
  • 文学の指導過程 国土社 1970
  • 愛と情熱の主人公たち 現代名作鑑賞 有信堂 1972
  • 森鷗外その詩と人生観 桜楓社 1972
  • 国語教材の読解と授業 新光閣書店 1973
  • 作家との対話 わが青春の試み 南窓社 1973
  • 井上靖 ロマネスクと孤独 有信堂 1973
  • 昭和文学史の論点 近代と反近代の系譜 桜楓社 1974
  • 静岡藩始末 大政奉還後の徳川家 新人物往来社 1975
  • 太宰治とその周辺 無頼派の作家と作品 有信堂 1975
  • 三島由紀夫・その血と青春 桜楓社 1976
  • 現代文学のなかの戦後 笠間書院 1978.1
  • 川端康成・隠された真実 新有堂 1979.6
  • 三枝康高著作選集 1 新有堂 1980.9

共編著

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  • 文学の読解 文学教育の会共著 くろしお出版 1965
  • 川端康成入門(編)有信堂 1969
  • 三島由紀夫 その運命と芸術(編)有信堂 1971

脚注

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  1. ^ デジタルアーカイブ 詳細情報 国立国会図書館 デジタルアーカイブポータル 2011年9月13日閲覧。
  2. ^ 『静中・静高同窓会会員名簿』平成15年度(125周年)版 62頁。
  3. ^ 校友會雜誌(姫路高等學校校友會雜誌部) (12) 貴重書・特殊コレクション”. 2024年1月5日閲覧。