三角達磨
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三角達磨(さんかく だるま)とは、新潟県で生産される郷土玩具。円錐状に上部が尖った起き上がり達磨で、材料は経木やボール紙で胴体を作り、錘として底部に粘土を組み込む。構造は単純だが、ユーモラスな表情で知られる。先端が尖っていることから「つのんぎよ」ともいう。
新発田市、旧今町、柏崎市、長岡市、三条市、旧水原町などで盛んに製造されていたが、衰微した。2018年1月時点では、阿賀野市水原地区の女性が唯一の製作者である。産地によって達磨の表情に特徴があり、水原産の達磨は、への字口に横目遣いという独特な表情で知られる[1][2]。阿賀野市では市の文化財に指定されている[3]。
脚注・出典
[編集]- ^ 今井マス子:三角だるま 願いは円満◇新潟・阿賀野の「かかあ天下」な民芸品 手仕事で50年◇『日本経済新聞』朝刊2018年1月30日(文化面)
- ^ “カムバックほっこり”. ふうど (株式会社タカヨシ) 50. (2020) .
- ^ “阿賀野市文化財・三角だるま”. ごずっちょねっと. 2018年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月11日閲覧。
参考文献
[編集]- 斎藤良輔「日本人形玩具辞典」(東京堂出版) 208ページ