出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三角錐数(さんかくすいすう、triangular pyramidal number)は球を右図のように三角錐の形にならべたとき、そこに含まれる球の総数にあたる自然数である。つまり三角数を1から小さい順に足した数のことである。四面体数(しめんたいすう、tetrahedral number)ともいう。
例: 1, 4 (=1+3), 10 (=1+3+6), 20 (=1+3+6+10), 35 (=1+3+6+10+15)
n 番目の三角錐数 Tn は1から n 番目の三角数 n(n + 1)/2 までの和に等しいので
また組み合わせの記号を用いると となる。
三角錐数を小さい順に列記すると
- 1, 4, 10, 20, 35, 56, 84, 120, 165, 220, 286, 364, 455, 560, 680, 816, 969, …(オンライン整数列大辞典の数列 A292)。
- 三角錐数でなおかつ四角錐数でもある数は 1 のみである。
- 三角錐数の奇数番目は奇数の平方和、偶数番目は偶数の平方和で表される。(例.35=12+32+52、56=22+42+62)
- 奇数の時
- 偶数の時
- 三角錐数は奇数-偶数-偶数-偶数といった順番の繰り返しで現れる。
- (奇数…オンライン整数列大辞典の数列 A015219、偶数…オンライン整数列大辞典の数列 A015220)
- モナド(単数)の数列 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1,…, ,…
- 自然数の数列 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9,…, ,…
- 三角数の数列 1, 3, 6, 10, 15, 21, 28, 36, 45,…, ,…
- 三角錐数の数列 1, 4, 10, 20, 35, 56, 84, 120, 165,…, ,…
となっている。左上(または右上)にある数列はその一つ右下(または左下)の数列の階差数列である。