三鷹市居酒屋副店長強盗殺人事件
| 三鷹市居酒屋副店長強盗殺人事件 | |
|---|---|
| 正式名称 | 上連雀二丁目居酒屋チェーン副店長強盗殺人事件 |
| 場所 |
 日本・東京都三鷹市上連雀二丁目 アパート内 |
| 日付 | 2005年（平成17年）11月25日 |
| 武器 | 包丁 |
| 被害者 | 居酒屋副店長の53歳男性 |
| 容疑 | 殺人 |
| 動機 | 不明 |
| 対処 | 被疑者死亡のため書類送検 |
三鷹市居酒屋副店長強盗殺人事件（みたかしいざかやふくてんちょうごうとうさつじんじけん）とは2005年11月に発生した殺人事件。
警視庁による正式名称は上連雀二丁目居酒屋チェーン副店長強盗殺人事件。
概要
[編集]2005年（平成17年）11月25日、東京都三鷹市の居酒屋副店長の53歳男性が自宅アパートで包丁で殺害される事件が発生した[1]。被害者は真面目な性格であり、いつも定刻通りに出勤していたが、この日、全く連絡を寄せずに仕事を休んだ。そのため、身を案じた社員がアパートを訪れた所、殺害された副店長を発見した。同じアパートの住民が事件前日の24日午前1時から2時ごろにかけて、「『ドドドン』という大きな音で目覚めた。壁にぶつかる音や床を踏みつける音がした」などと話しており、捜査本部は被害者が同時刻に帰宅後殺害されたとみている[2]。また、事件数日前は勤め先の給料日で、警視庁は犯人が被害者の生活ぶりを熟知していた可能性もあるとみて交友関係を調べている[3]。
警視庁は被害者と同居をしていた無職の男（事件当時49歳）を指名手配した。この男は定職に就かず、知り合いの家を転々とする生活を送り、3ヶ月前に知人であった被害者宅に転がり込み、被害者の収入を当てにして金をせびり続けるという怠惰な生活を送り続けていた元暴力団関係者であった。
警察は、男が仕事を終えて帰宅した被害者を台所にあった包丁を使って殺害し、現金を奪ってアパートから逃げ去ったと見て、犯人の容貌などを公開し、情報提供を呼びかけた。
2007年（平成19年）11月1日、警察庁の捜査特別報奨金制度対象事件となった。
2024年（令和6年）4月26日、被疑者の男が国内で死亡していたことがわかった[4]。2006年（平成18年）3月8日に石川県加賀市の山中で首を吊っている状態で発見された身元不明の遺体（死亡時期：2005年末から2006年2月下旬ごろ）のDNA型と指紋が、被疑者の男と一致したことにより特定された[5]。同年6月4日、警視庁は男を被疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検した[6]。6月18日、東京地検立川支部は容疑者を不起訴処分とした[7]
指名手配犯
[編集]脚注
[編集]- ^ “居酒屋副店長殺される 室内の現金不明 東京・三鷹”. 朝日新聞. (2005年11月26日) 2005年11月28日閲覧。
- ^ “未明に物音、帰宅直後襲われる？ 東京・三鷹の男性殺害”. 朝日新聞. (2005年11月28日) 2005年11月30日閲覧。
- ^ “犯人は被害者の生活ぶり熟知か 東京・三鷹の男性殺害”. 朝日新聞. (2005年11月27日) 2005年11月29日閲覧。
- ^ “【速報】19年前の東京・三鷹市の殺人事件で重要指名手配の○○○○容疑者の死亡確認 警視庁”. 日本テレビ放送網 (2024年4月26日). 2024年4月26日閲覧。
- ^ “19年前の殺人事件で重要指名手配の○○○○容疑者、石川県内の山中で自殺か”. 産経新聞. (2024年4月26日) 2024年4月26日閲覧。
- ^ “19年前の殺人事件、指名手配の男を書類送検 4月に死亡確認 三鷹”. 朝日新聞. (2024年6月4日). オリジナルの2024年6月4日時点におけるアーカイブ。
- ^ “東京・三鷹の居酒屋チェーン副店長殺害事件、石川県の山中で死亡していた容疑者を不起訴に”. 読売新聞. (2024年6月18日) 2024年6月18日閲覧。