上田真而子
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上田 真而子(うえだ まにこ、1930年5月25日 - 2017年12月17日[1])は、日本のドイツ文学者、翻訳家。
来歴・人物
[編集]和歌山県高野町[2][3]、又は広島県生まれ[4][5][6]。夫は哲学者の上田閑照[7]。
京都府立女子専門学校卒業後、西ドイツへ留学、マールブルク大学中退[2]。京都ドイツ文化センターに勤務後、ドイツ児童文学の翻訳活動に専念[2]。1982年に『はてしない物語』((ミヒャエル・エンデ作)で日本翻訳文化賞、1988年に『あの年の春は早くきた』(で国際アンデルセン賞国内賞をそれぞれ受賞した[2]。
著書
[編集]- 『幼い日への旅』(福音館書店、福音館日曜日文庫) 1994
- 『おばけさんとのやくそく』(福音館書店、福音館創作童話シリーズ) 2004
翻訳
[編集]- 『わたしジャネット1年生よ』(イルメラ=ブレンダー、偕成社) 1977年
- 『きつねのニケル 子ぎつねとこどもたちの愛の物語』(ケーテ=レヒァイス、偕成社) 1980年
- 『レムラインさんの超能力』(ティルデ・ミヒェルス、岩波少年文庫) 1980年
- 『熊とにんげん』(ライナー・チムニク、偕成社) 1982年、のち福武文庫
- 『だれが君を殺したのか』(イリーナ・コルシュノウ、岩波書店) 1983年
- 『あの年の春は早くきた』(クリスティーネ・ネストリンガー、岩波書店) 1984年
- 『ブラネックさんにご注意!』(クリスティーネ・ネストリンガー、岩波書店) 1987年
- 『夢のつづきのそのまたつづき リッペルのぼうけん』(パウル=マール、偕成社) 1988年
- 『しかのハインリッヒ』(フレッド・ロドリアン、福音館書店、世界傑作絵本シリーズ) 1988年
- 『白いオオカミ』(ベヒシュタイン、岩波少年文庫) 1990年
- 『バーバラへの手紙』(レオ・メーター、岩波書店) 1991年
- 『まほうつかいのでし ゲーテのバラードによる』(福音館書店) 1995年
- 『ろばのナポレオン』(レギーネ・シントラー、福音館書店、世界傑作絵本シリーズ) 1995年
- 『大きな大きなおだんごおなべ』(パウル=マール、偕成社) 1997年
- 『彼の名はヤン』(イリーナ・コルシュノフ、徳間書店) 1999年
- 『波紋』(ルイーゼ・リンザー、岩波少年文庫) 2000年
- 『クルミわりとネズミの王さま』(ホフマン、岩波少年文庫) 2000年
- 『いつもだれかが…』(ユッタ・バウアー、徳間書店) 2002年
- 『ハイジ』(ヨハンナ・シュピリ、岩波少年文庫) 2003年
- 『隻手の音なき声 ドイツ人女性の参禅記』(リース・グレーニング、筑摩書房) 2005年
- 『レクトロ物語』(ライナー・チムニク、福音館文庫) 2006年
- 『きつねのライネケ』(ゲーテ、岩波少年文庫) 2007年
- 『バンビ 森の、ある一生の物語』(フェリクス・ザルテン、岩波少年文庫) 2010年
バルバラ・バルトス=ヘップナー
[編集]- 『コサック軍シベリアをゆく』(バルトス=ヘップナー、岩波書店) 1973年
- 『急げ草原の王のもとへ』(バルバラ・バルトス=ヘップナー、岩波書店) 1975年
- 『なだれだ! 行けそうさく犬』(バルトス=ヘップナー、冨山房) 1980年
ペーター=ヘルトリング
[編集]- 『ヒルベルという子がいた』(ペーター=ヘルトリング、偕成社) 1978年、のち文庫
- 『おばあちゃん』(ペーター=ヘルトリング、偕成社) 1979年
- 『ベンはアンナが好き』(ペーター=ヘルトリング、偕成社) 1983年
- 『ヨーンじいちゃん』(ペーター=ヘルトリング、偕成社) 1985年
- 『ぼくは松葉杖のおじさんと会った』(ペーター=ヘルトリング、偕成社) 1988年
- 『ひとりだけのコンサート』(ペーター=ヘルトリング、偕成社) 1991年
- 『おくればせの愛』(ペーター=ヘルトリング、岩波書店) 1992年
- 『屋根にのるレーナ』(ペーター=ヘルトリング、偕成社) 1997
- 『風に向かっての旅』(ペーター=ヘルトリング、偕成社) 2003年
ミヒャエル・エンデ
[編集]- 『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ、佐藤真理子共訳、岩波書店) 1982年6月、のち全集、少年文庫)
- 『ジム・ボタンの機関車大旅行 ジム・ボタンの冒険1』(ミヒャエル・エンデ、岩波書店) 1986年、のち文庫
- 『ジム・ボタンと13人の海賊 ジム・ボタンの冒険2』(ミヒャエル・エンデ、岩波書店) 1986年、のち文庫
ベンノー・プルードラ
[編集]- 『白い貝のいいつたえ』(ベンノー・プルードラ、評論社) 1985年
- 『ぼくたちの船タンバリ』(ベンノー・プルードラ、岩波少年文庫) 1998年
- 『マイカのこうのとり』(ベンノー・プルードラ、岩波書店) 2008年
- 『氷の上のボーツマン』(ベンノー・プルードラ、岩波書店) 2009年
ヴィルヘルム・ブッシュ
[編集]- 『いたずらカラスのハンス』(ヴィルヘルム・ブッシュ、岩波書店、ブッシュの絵本) 1986年
- 『いたずら子犬ポシャンとポトム』(ヴィルヘルム・ブッシュ、岩波書店、ブッシュの絵本) 1986年
- 『マクスとモーリツのいたずら』(ヴィルヘルム・ブッシュ、岩波書店、ブッシュの絵本) 1986年
- 『黒いお姫さま ドイツの昔話』(ヴィルヘルム・ブッシュ、福音館書店) 1991年
ハンス・ペーター・リヒター
[編集]- 『あのころはフリードリヒがいた』(ハンス・ペーター・リヒター、岩波少年文庫) 1977年
- 『若い兵士のとき』(ハンス・ペーター・リヒター、岩波少年文庫) 1995年
- 『ぼくたちもそこにいた』(ハンス・ペーター・リヒター、岩波少年文庫) 1995年
脚注
[編集]- ^ 「はてしない物語」翻訳、上田真而子さん死去:朝日新聞
- ^ a b c d 商品の説明 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) - Amazon.co.jp
- ^ 福音館書店|くわしいないよう|レクトロ物語(2016年3月4日時点のアーカイブ)
- ^ 『児童文学人名事典-日本人編・上巻(あ〜さ)』( 出版文化研究会) 1998年10月 181頁
- ^ ヒルベルという子がいた: 紀伊國屋書店BookWeb
- ^ 上田真而子 | 偕成社
- ^ 京都新聞