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上質紙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

上質紙(じょうしつし)は、化学パルプ配合率が100%の洋紙を指す。主に印刷用に使用される紙で、非塗工印刷用紙の上級印刷紙に分類される。「WOODFREE PAPER」とも言う。

製法

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基本的な製法はコート紙の原紙製法と同一。ただし、コート紙原紙がコート層の塗布を想定しているのに対して、上質紙は塗布することなく製品になるため、原料パルプの配合比率などが異なる。

特徴

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表裏ともコートされておらず、表面はパルプが露出している。このためインクのにじみが多く発生するため、レジンなどのインク吸収剤を添加することが多い。表面は平滑であるが、コート層がないためにコート紙に比べると平滑性は劣る。ただし、パルプ比率が高いため、同一米坪であればコート紙よりも紙腰・断裂強度・引張強度・不透明度とも優れている。

原料

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主に木材パルプを使用するが、昨今は再生上質紙として古紙パルプを使用するもの、あるいは森林保護の観点からバガスなどの非木材パルプを使用するものも出回っている。

用途

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主な用途は雑誌チラシ・事務用伝票・メモ帳・ノート原稿用紙などの印刷用途である。厚手のものは郵便葉書名刺などにも用いられる。また、断裁してパッケージを施したものはコピー用紙として使用される。ただしコピー用紙の場合、複数枚を同時にコピー機に送り込んでしまう重送を避けるため、あるいはコピー機の内部で詰まるジャミングを避けるために、静電気の発生を抑えることが必要である。また、昨今は家庭用インクジェットプリンターの普及に伴い、インクジェット適性を付加したコピー用紙もある(詳細はコピー用紙を参照のこと)。

主な供給メーカー

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関連項目

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