下郷羊雄
表示
下郷 羊雄(しもざと よしお、1907年12月8日 - 1981年4月6日)は、名古屋市で活躍した、日本の前衛画家、写真家である[1]。
略歴
[編集]- 1907年(明治40年) - 愛知県(現・名古屋市)に生まれる[2]。実家の千代倉本家は鳴海の旧家で、先祖には下里知足、下郷学海などの俳人がいる。
- 1928年(昭和3年) - 静岡高等学校中退[2]。
- 1937年(昭和12年)11月17日 - ナゴヤアバンガルドクラブを山中散生(やまなか ちるう、1905年–1977年)、岡田徹、坂田稔らと結成[3]。
- 1938年(昭和13年)12月 - ナゴヤアバンガルドクラブ写真部の活動開始[3]。アンドレ・ブルトン・ポール・エリュアール編『シュルレアリスム簡約辞典』に作品「夜の験証」の図版が掲載される。(日本人では他に瀧口修造、瀧口綾子、山中散生、岡本太郎、大塚耕二などが掲載された[4]。)
- 1939年(昭和14年)2月17日 - ナゴヤ・フォトアバンガルドを坂田稔、山本悍右、田島二男らと結成[5]
- 1940年(昭和15年)3月10日 - 超現実主義写真集『メセム属』を刊行(自家出版)[5]
- 1981年(昭和56年) - 脳出血にて死去[6]。
代表作
[編集]- 超現実主義写真集「メセム属」MESEM 20 Photographies Surréalistes
下郷羊雄に関連する展覧会
[編集]参考文献
[編集]- 山田 諭・編『コレクション・日本シュールレアリスム14 瑛九、下郷羊雄・レンズのアヴァンギャルド』(本の友社、2001年)
- その他、上記文献に収録されている文献および上記文献の「参考文献」のページに記載されている文献
- 小松史生子編『東海の異才・奇人列伝』(風媒社、2013年)
参照・脚注
[編集]- ^ 山田 諭・編『瑛九、下郷羊雄・レンズのアヴァンギャルド』(本の友社、2001年)・303ページおよび322ページ
- ^ a b 山田 諭・編『瑛九、下郷羊雄・レンズのアヴァンギャルド』(本の友社、2001年)・322ページ
- ^ a b 山田 諭・編『瑛九、下郷羊雄・レンズのアヴァンギャルド』(本の友社、2001年)・324ページ
- ^ 『シュルレアリスム簡約辞典』アンドレ・ブルトン、ポール・エリュアール著、日本語版1971年江原順 訳 現代思潮新社ISBN 978-4329001504
- ^ a b 山田 諭・編『瑛九、下郷羊雄・レンズのアヴァンギャルド』(本の友社、2001年)・325ページ
- ^ a b 山田 諭・編『瑛九、下郷羊雄・レンズのアヴァンギャルド』(本の友社、2001年)・327ページ
- ^ 山田 諭・編『瑛九、下郷羊雄・レンズのアヴァンギャルド』(本の友社、2001年)・202ページおよび223ページ
- ^ 山田 諭・編『瑛九、下郷羊雄・レンズのアヴァンギャルド』(本の友社、2001年)・303ページ
- ^ 瀧口修造「下郷羊雄編著『メセム属』に就て」(フォトタイムス第17巻第6号)また山田 諭・編『瑛九、下郷羊雄・レンズのアヴァンギャルド』(本の友社、2001年)・67ページおよび308~310ページ
- ^ 同展展覧会カタログ(名古屋市美術館、1989年)・