不正入試
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不正入試(ふせいにゅうし)とは、学校の入学試験の不正行為の総称。受験者側が大学側に働きかけを行わずに不正な手段を講じて合格する、または学校側が不正な手段で受験生を合格(不合格)にさせる行為。後者に関しては受験生側から学校関係者側へ謝礼(報酬)のやり取りが生じることがある。
大学側が関与した主な不正入試
[編集]日本
[編集]- 早稲田大学商学部入試問題漏洩事件(1980年)
- 帝京大学医学部裏口入学事件(2002年)
- 蒲田高校入試問題(2011年発覚) - 服装に問題がある受験生の得点を操作して不合格にした例。
- 医学部不正入試問題(2018年) - 東京医科大学の不正入試を契機に複数の大学における得点調整が明るみに出た[1][2]。
韓国
[編集]北朝鮮
[編集]大学教授・講師などが関与した不正入試
[編集]日本
[編集]- 東京ゼミナール裏口入学詐欺事件(1979年発覚) - 医科・歯科系専門予備校が日本大学歯学部、神奈川歯科大学、日本歯科大学の教授らから事前に入試問題を買い取り、受験生に特別講習の形で指導していた[5]。
受験生側が講じた主な不正入試
[編集]- カンニング(多数)
- 大学入試問題ネット投稿事件(2011年)
- 替え玉受験(多数)
- フェリシティ・ハフマン、ロリ・ロックリンなどによる不正入試(2019年) - 50人以上が訴追されるアメリカ最大規模の不正入試の発覚[6]
謝礼
[編集]課税
[編集]- 日本では不正入試が発覚した後、学校側関係者が受領した謝礼について、国税局が申告漏れを指摘した例がある[7]。
脚注
[編集]- ^ “他の医学部でも不適切入試の疑い 東京医大問題で国調査”. 朝日新聞. (2018年10月12日) 2020年7月26日閲覧。
- ^ “医学部不正入試、受験生の救済急げ”. 日本経済新聞. (2018年10月26日) 2020年7月26日閲覧。
- ^ “崔順実被告 娘の不正入学などで懲役3年確定=韓国”. 聯合ニュース (2018年5月15日). 2020年7月25日閲覧。
- ^ “突然クビになった党第二人者…正恩氏、平壌入試不正に激怒”. 中央日報 (2020年3月3日). 2020年7月25日閲覧。
- ^ 日大教授・講師ぐるみ 「東京ゼミ」に流れた入試問題『朝日新聞』1979年(昭和54年)6月18日朝刊 13版 23面
- ^ “米史上最悪の大学不正入試が発覚、女優F・ハフマンら約50人を訴追”. ロイター (2019年3月18日). 2020年7月25日閲覧。
- ^ “東京医大前理事長、1億円申告漏れ 受験生の親から謝礼”. 朝日新聞 (2020年7月25日). 2020年7月25日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]村上直之「戦後日本の大学不正入試事件-新聞報道の分析-」『論集』第30巻第3号、神戸女学院大学研究所、1984年3月、29-43頁、CRID 1390572174603482112、doi:10.18878/00000930、ISSN 03891658、NAID 110009040393。