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桂春団治 (小説)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小説 桂春団治
著者 長谷川幸延
発行日 1962年
発行元 角川書店
ジャンル 小説
日本の旗 日本
言語 日本語
ページ数 275
コード ISBN 978-4-8133-2259-7文庫判
ウィキポータル 文学
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桂春団治』(かつらはるだんじ)は、1951年(昭和26年)に発表、1962年(昭和37年)に刊行された長谷川幸延による日本小説である[1]。実在の落語家・初代桂春団治を題材としている。

同作を原作として1951年(昭和26年)に松竹新喜劇により舞台化、また1956年(昭和31年)に『世にも面白い男の一生 桂春団治』 、1965年(昭和40年)に『色ごと師春団治』として映画化されている。

略歴・概要

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小説『桂春団治』の初出は、1951年12月の『オール讀物』昭和26年12月号(文藝春秋)である[1]。翌1952年(昭和27年)4月の第26回直木賞にノミネートされたが、賞は逃した[1]。単行本は大幅に加筆されて、1962年(昭和37年)に角川書店から刊行された。

あらすじ

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登場人物

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書誌情報

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  • 小説 桂春団治(1962年、角川書店)
  • 小説 桂春団治(2009年2月13日、たちばな文芸文庫、ISBN 978-4-8133-2259-7

舞台

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松竹新喜劇により舘直志の脚色で舞台化され、1951年(昭和26年)に初演された[2]

また藤田まことの主演により、『浪花恋しぐれ 桂春団治』の題名で複数回演じられている。

映画(1956年版)

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世にも面白い男の一生 桂春団治
監督 木村恵吾
脚本 渋谷天外
木村恵吾
原作 長谷川幸延『桂春団治』
製作 滝村和男
出演者 森繁久彌
音楽 船越隆二
撮影 三村明
製作会社 宝塚映画
配給 東宝
公開 日本の旗 1956年11月27日
上映時間 108分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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世にも面白い男の一生 桂春団治』(よにもおもしろいおとこのいっしょう かつらはるだんじ)は、1956年(昭和31年)宝塚映画製作・東宝配給、長谷川幸延の小説『桂春団治』を原作とした木村恵吾監督による日本の長篇劇映画である。

この映画で初代春団治に注目が集まったことが、当時の2代目桂福團治に3代目桂春団治を襲名させる背景の一つになった[3]。また4代目桂福團治[4]2代目桂春蝶[5]は、この映画がきっかけで噺家を志している。

スタッフ・作品データ

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キャスト

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映画(1965年版)

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色ごと師春団治
監督 マキノ雅弘
脚本 館直志
中島貞夫
原作 長谷川幸延『桂春団治』
製作総指揮 俊藤浩滋
橋本慶一
出演者 藤山寛美
音楽 菊池俊輔
撮影 鈴木重平
製作会社 東映京都撮影所
配給 東映
公開 日本の旗 1965年5月22日
上映時間 89分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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色ごと師春団治』(いろごとしはるだんじ)は、1965年(昭和40年)東映製作・配給、長谷川幸延の小説『桂春団治』を原作とした藤山寛美主演・マキノ雅弘監督による日本の長篇劇映画である。

1965年4月に"東映喜劇路線"を打ち出した当時の岡田茂東映京都撮影所所長が[6]、その第一弾として本作を企画した[6]。第二弾が鈴木則文の監督のデビュー作『大阪ど根性物語 どえらい奴[6]

スタッフ・作品データ

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キャスト

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  1. ^ a b c 長谷川幸延、直木賞のすべて、2009年11月25日閲覧。
  2. ^ 喜劇百年の歴史”. 松竹新喜劇公式サイト. 松竹. 2021年5月10日閲覧。
  3. ^ 戸田学『上方落語の戦後史』岩波書店、2014年、pp.202 - 203
  4. ^ 『上方落語の戦後史』p.214
  5. ^ 『上方落語の戦後史』p.251
  6. ^ a b c “〔娯楽〕 東映喜劇路線に本腰 人間味あふれた笑い 巨匠、新人監督で競い合う 『色ごと師春団治』など登場”. 読売新聞夕刊 (読売新聞社): p. 10. (1965年4月30日) 

関連項目

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外部リンク

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小説
1956年版
1965年版