戸田学
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戸田 学(とだ まなぶ、1963年[1] - )は、大阪府堺市生まれ[1]の作家・映画評論家。本名の姓が「高木」であることは著書で明かしているが[2]、フルネームは非公表である。
落語、演芸、映画への造詣が深く、特に渥美清や黒澤明等の映画に精通している。
来歴・人物
[編集]学生時代は映画館を出入りする傍ら、落語の観賞に没頭していた。就職していた時期もあるが2代目桂枝雀に師事する。同時に米朝事務所のマネージャーも務め、テレビ局やラジオ局に出入りするようになり、番組制作にも携わる。現在は作家、番組構成として活動している。フリー。
2004年には「第33回上方お笑い大賞」で秋田實賞を受賞[1]。2006年には、MBSラジオの番組『月極ラジオ』や『ドラマの風』に柏木宏之と共に出演した。柏木との出会いは『あまからアベニュー』での共演がきっかけ。
かつては『痛快!エブリデイ』の構成(金曜日→水曜日)を行っていた。他にも桂千朝と共に『京チャン! らくご』や『京チャン! いんたびゅう』(関西テレビ☆京都チャンネル)の案内役・構成で出演。2009年4月からは『アップ&UP!』の金曜コーナー・「エンジョイUP!(最新映画情報コーナー)」に「映画大好き 戸田さん」名義で出演していた。
2011年9月よりUSTREAMのトーク番組『トークへ行きたい』を、月2回配信開始。月の前半はゲスト、後半は放送作家の新野新を話し手に迎え、芸能、文化、政治、経済の情報を大阪から発信している。
著書
[編集]- 『凡児無法録 こんな話がおまんねや 漫談家・西條凡児とその時代』たる出版、2001年
- 『随筆 上方落語の四天王 松鶴・米朝・文枝・春団治』岩波書店、2011年
- 『随筆 上方落語 四天王の継承者たち』岩波書店、2013年
- 『上岡龍太郎 話芸一代』青土社、2013年(増補新版 2022年)
- 『上方落語の戦後史』岩波書店、2014年
- 『上方漫才黄金時代』岩波書店、2016年
- 『話芸の達人 -西条凡児・浜村淳・上岡龍太郎-』青土社、2018年
- 『随筆 上方芸能ノート -落語・漫才・興行-』青土社、2024年
編書・他
[編集]- 『桂春団治 はなしの世界』(旭堂南陵・桂文枝・上方柳次著、豊田善敬と共編、東方出版、1996年4月、ISBN 4885914809)
- 『米朝・上岡が語る昭和上方漫才』(桂米朝・上岡龍太郎著、戸田学企画・構成、朝日新聞社、2000年6月)
- 『桂米朝集成 第1巻』(豊田善敬と共編、岩波書店、2004年11月、ISBN 4000261479)
- 『桂米朝集成 第2巻』(同上、2004年12月、ISBN 4000261487)
- 『桂米朝集成 第3巻』(同上、2005年1月、ISBN 4000261495)
- 『桂米朝集成 第4巻』(同上、2005年2月、ISBN 4000261509)
- 『桂米朝座談 1・2』(豊田善敬共編、岩波書店、2005年12月-2006年1月、ISBN 4000224565・ISBN 4000224573)
- 『六世笑福亭松鶴はなし』(笑福亭松鶴著、岩波書店、2004年7月、ISBN 4000025864)
- 『いとし こいし 漫才の世界』(喜味こいし、岩波書店、2004年9月、ISBN 4000221434)
- 『いとし こいし 想い出がたり』(喜味こいし、聞き手、岩波書店、2008年6月、ISBN 4000221647)
- 『浜村淳の浜村映画史 ―名優・名画・名監督―』(浜村淳、青土社、2017年3月、ISBN 4791769740)
- 『何はなくとも三木のり平 父の背中越しに見た戦後東京喜劇』(小林のり一、青土社、2020年10月、ISBN 479177308X)
出演番組
[編集]- USTREAM「トークへ行きたい[1]」
- MBSラジオ「浜村淳の想い出は映画でいっぱい」(年1回)
- ABCラジオ「音の名画座」(不定期。年5~6回の映画音楽番組。和沙哲郎アナウンサーと)
- CS寄席チャンネル「特選! 上方落語」(毎週月曜日、ナビゲーター役)
脚注
[編集]関連人物
[編集]外部リンク
[編集]- 戸田学の映画誌 - 本人ブログ
- 戸田学(@todamanabu)- twitter