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世宗実録地理志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
世宗実録地理志
各種表記
ハングル 세종실록 지리지
漢字 世宗實錄地理志
発音 セジョン シ チリチ
日本語読み: せいそう じつろく ちりし
文化観光部2000年式
マッキューン=ライシャワー式
Sejong Sillok Jiri‑ji
Sejong Sillok Chiri‑chi
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世宗実録地理志』(せいそうじつろくちりし、セジョンじつろくちりし)は『世宗実録』に載せられた地理誌である[1]1454年端宗2年)に編纂され、朝鮮半島における各道の沿革・古跡・物産・地勢等が詳細に記録されている[1]。『世宗実録』163巻中、第148巻から第155巻に収録されているもので(8巻8冊)、その後に現れた『東国輿地勝覧』の淵源になった[1]。実録中に「地理志」を詳細に記録しているのは異色であるとされる[2]

本書は、成立の22年前である世宗14年(1432年)に撰進された『新撰八道地理志』を元に改修整備されて編集されたものだと言われているが、『新撰八道地理志』が亡失した今日において貴重な資料である[2]

1938年朝鮮総督府中枢院から[1]、索引を付して[2]『校正世宗実録地理志』という題で出版された[1]。さらに、1957年学習院東洋文化研究所からも刊行されている[2]

内容

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世宗実録の附録として別に編纂された「地理志」には、序文と現である京都漢城府、旧京である開城留後司、そして京師周辺である京畿・忠清道・慶尚道等が歴史的説明と共に記述されている[3]

その詳細な内容は、8道各々に属する府・州・郡・県それぞれの沿革・領域・戸数人口・姓氏・人物・産物・上納品・古址古跡などを項目別に記したものである[2]

  • 序文
我が国地理志が大略『三国史』にあるが、他には参考にしうるものがなく、我らが世宗大王尹淮申檣らに命じて州郡の沿革を明らかにし、この文を作らせ、壬子年(1432年)に成ったもので、その後の州郡の離合が一様でない。特に、両界に新たに設置した州・鎮を入れて、そのの終わりに附す。[4]

脚注

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  1. ^ a b c d e 『グローバル世界大百科事典』世宗実録地理志
  2. ^ a b c d e 世宗実録地理志(せいそうじつろくちりし)”. コトバンク. ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. 朝日新聞社. 2020年1月30日閲覧。
  3. ^ 지리지” [地理志] (朝鮮語古典中国語). 朝鮮王朝実録. 国史編纂委員会. 2019年12月29日閲覧。
  4. ^ 지리지 / 서문” [地理志 / 序文] (朝鮮語/古典中国語). 朝鮮王朝実録. 国史編纂委員会. 2019年12月29日閲覧。
  5. ^ 경도 한성부” [京都漢城府] (朝鮮語/古典中国語). 朝鮮王朝実録. 国史編纂委員会. 2019年12月29日閲覧。
  6. ^ 구도 개성 유후사” [旧都開城留後司] (朝鮮語/古典中国語). 朝鮮王朝実録. 国史編纂委員会. 2019年12月29日閲覧。
  7. ^ 경기” [京畿] (朝鮮語/古典中国語). 朝鮮王朝実録. 国史編纂委員会. 2019年12月29日閲覧。
  8. ^ 충청도” [忠清道] (朝鮮語/古典中国語). 朝鮮王朝実録. 国史編纂委員会. 2019年12月29日閲覧。
  9. ^ 경상도” [慶尚道] (朝鮮語/古典中国語). 朝鮮王朝実録. 国史編纂委員会. 2019年12月29日閲覧。
  10. ^ 전라도” [全羅道] (朝鮮語/古典中国語). 朝鮮王朝実録. 国史編纂委員会. 2019年12月29日閲覧。
  11. ^ 황해도” [黄海道] (朝鮮語/古典中国語). 朝鮮王朝実録. 国史編纂委員会. 2019年12月29日閲覧。
  12. ^ 강원도” [江原道] (朝鮮語/古典中国語). 朝鮮王朝実録. 国史編纂委員会. 2019年12月29日閲覧。
  13. ^ 삼척 도호부” [三陟都護府] (朝鮮語/古典中国語). 朝鮮王朝実録. 国史編纂委員会. 2019年12月29日閲覧。
  14. ^ 평안도” [平安道] (朝鮮語/古典中国語). 朝鮮王朝実録. 国史編纂委員会. 2019年12月29日閲覧。
  15. ^ 함길도” [咸吉道] (朝鮮語/古典中国語). 朝鮮王朝実録. 国史編纂委員会. 2019年12月29日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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この記述には、ダウムからGFDLまたはCC BY-SA 3.0で公開される百科事典『グローバル世界大百科事典』をもとに作成した内容が含まれています。