世界猟奇全集
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世界猟奇全集(せかいりょうきぜんしゅう)は、1930年(昭和5年)から1932年(昭和7年)にかけて平凡社から刊行された叢書。
B6判、箱入りハードカバー、全12巻。表紙等への表記は「世界獵奇全集」。
いわゆる「円本」で、12巻のうち5冊が発禁処分を受けたことも話題となった。特に第4巻『巴里のどん底』は1930年11月の出版と同時に発禁処分を受けている。
一覧
[編集]- 『歓楽の二夜』(ミュッセ、丸木砂土訳、世界猟奇全集1)1931
- 『求愛術』(マゾッホ、木村毅訳、世界猟奇全集2) 1930
- 『女怪』(ゴーチエ、江戸川乱歩訳、世界猟奇全集3) 1930
- 『巴里のどん底』(シヨワジイ(Maryse Clouzet)、高橋邦太郎訳、世界猟奇全集4)1930
- 『ボルジヤ家罪悪史』(ヂューマ、横溝正史訳、世界猟奇全集5)1930
- 『市俄古女盗傳』(シカゴ・メイ(Chicago May)、本田滿津二訳、世界猟奇全集6)1930
- 『情熱の焔』(サーストン(Ernest Temple Thurston)、寺田鼎訳、世界猟奇全集7)1931
- 『悪魔の殿堂』(ベン・ヘクト、近藤經一訳、世界猟奇全集8)1931
- 『変態性と享楽』(澤田順次郎、世界猟奇全集9)1932
- 『或女の性愛史』(デフリエント(Wilhelmine Schroder-Devrient)、岡田三郎訳、世界猟奇全集10)1932
- 『女の迷宮』(ジヤビダン妃殿下(Djavidan Hanum)、丸木砂土・和田顕太郎・秦豊吉共訳、世界猟奇全集11)1931
- 『世界スパイ戦秘話』(南方八郎、世界猟奇全集12)1931