中央高地 (フランス)
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フランスの中央高地(ちゅうおうこうち、フランス語:Massif Central、オック語:Massís Central / Massís Centrau)は、フランス南部の地域で、山地や台地からなる。日本語では中央山地、中央山塊、マッシフセントラル[1]、マッシフサントラル[2]、マシーフサントラル[3]とも表記される。フランス国土のおよそ 1⁄6 の面積を占める[3]。
1万年前に終了した火山活動の結果、中央高地の山地はアルプス山脈から切り離され、ローヌ川によって南北に作られた裂け目が形成された。この裂け目はフランス語でsillon rhodanien(ローヌ川のみぞ)と呼ばれる。
長い間交通の障害となっていたが、高速道路A75の開通によってフランス南北の旅行が便利となり、中央高地自体も開発されることとなった。ミヨー橋を参照。
県と地域圏
[編集]次の県は、一般的に中央高地の一部と見なされる。アリエ県、アヴェロン県、カンタル県、コレーズ県、クルーズ県、オート=ロワール県、オート=ヴィエンヌ県、ロワール県、ロット県、ロゼール県、ピュイ=ド=ドーム県である。
地域圏のうちオーヴェルニュ地域圏とリムーザン地域圏は、中央高地の一部である。ミディ=ピレネー地域圏とローヌ=アルプ地域圏の一部は、中央高地にかかっている。
中央高地でもっとも大きな都市は、観光都市として名高いクレルモン=フェランと、前近代から現代に至るまで兵器産業が盛んなサン=テティエンヌである。
山と台地
[編集]山
[編集]- ピュイ・ド・サンシー(fr:Puy de Sancy)(1886m)
- プロム・デュ・カンタル(fr:Plomb du Cantal)(1855m)
- ピュイ・マリ(fr:Puy Mary)(1787m)
- モン・ロゼール(fr:Mont Lozère)(1702m)、火山以外ではもっとも高い
- モン・テグアル(fr:Mont Aigoual)(1567m)、ル・ヴィガンの近く
- ピュイ・ド・ドーム(fr:Puy de Dôme(1464m)
台地
[編集]- ラルザック(fr:Larzac)
- ミルヴァシュ台地(fr:Plateau de Millevaches)
脚注
[編集]- ^ “Massif Central”. JST科学技術用語日英対訳辞書. 科学技術振興機構 / Weblio. 2014年6月2日閲覧。
- ^ “中央高地マッシフサントラル”. フランス観光開発機構. 2015年7月6日閲覧。
- ^ a b 三省堂編修所 編『コンサイス 外国地名事典』(3版)三省堂、1998年、966頁。ISBN 4-385-15338-8。