中札内生活協同組合
中札内生活協同組合(なかさつないせいかつきょうどうくみあい)は、かつて北海道河西郡中札内村で店舗を展開していた生活協同組合。
概要
[編集]中札内農協が、購買店舗を新築開業したものの「将来婦人が中心となって、生協方式で店舗運営することが望ましい」と、購買店舗開店当初から農協内で論議されてきた[1]。
その論議がある中で、「農協マーケット」の方向性を検討した結果、農協が活動を農業生産面に集中専念するため[2]、農協の生活購買事業「農協マーケット」を生活協同組合方式に組織改編させるに際し、さまざまな問題提起に基づいての討議を重ねた合意の結果として、1971年に生活協同組合設立総会を開催[1]。
しかし、「農協マーケット」から「生協法」に基づく独立組織「生協マーケット」への転換は道内初であったこと、資本金等が少ない弱体組織での運営が懸念されたため、設立総会から認可が下りるまで一年余り遅れることとなる[1]。
1972年発足時、生協組合員数396名、出資金39万6,000円(一口千円)、年間取扱高 約1億2,000万円。生協職員数は支配人他11名[1]。
以降、生協の経営運営の方針決定は、農協婦人部と同青年部を主体とする役員とこれに農協理事が役員に加わった構成の理事会で行われた[1]。
のちに、農協組合員以外にも会員資格を与え利用払戻しを行うなど地域社会にその商品販売シェアを拡大していく。
1992年の生協組合員数935名、出資金2530万7千円、年間取扱高8億598万円[1]。
1994年の生協組合員数953名、出資金2614万円、年間取扱高7億3032万円[1]。
1996年の生協組合員数915名、出資金2694万9千円、年間取扱高6億5463万円[1]。以降、供給下落の一途を辿る。
2002年8月、村内に、都市型のスーパーマーケットとして「中札内パルティーいちまる」[3]開店[4]。供給下落に拍車をかけることになる。
2011年の供給高3億5千万円、購買手数料6200万円、客数11万3千人[5]。2012年2月末現在での組合員数793人[5]。
8年連続の赤字決算と厳しい経営状況を受け、2012年度の通常総会にて生協解散を決議[6]。2012年5月末で本店と上札内店を閉店、同年10月に組織解散した[7]。
沿革
[編集]1966年9月 - 中札内農協が購買店舗を新築。「農協マーケット」として開店[1]。
1972年7月11日 - 北海道民生部より生協の設立認可。正式に生協マーケットとして発足[1]。
1998年11月20日 - 生協本店の新店舗「ピュア」開店[2]。
2012年4月14日 - 通常総会に於いて、新年度の事業停止を決議。出資金返還のための財産確保等の目途が付いた段階で、秋にも解散総会を行うことなどを決める[6]。
店舗・事業
[編集]- 店舗
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k 新中札内村史 その他の産業 マチづくりと商店街 中札内生活協同組合
- ^ a b 中札内村農業協同組合 中札内農業
- ^ 現在は、マックスバリュ北海道 中札内店。2016年5月16日転換。中札内パルティーいちまるが生まれ変わります! 5月14日(土)「マックスバリュ中札内店」リニューアルオープン!
- ^ 株式会社いちまる 会社沿革 - ウェイバックマシン(2007年9月23日アーカイブ分) 2007年9月23日
- ^ a b 十勝毎日新聞電子版 中札内生協、14日総会で解散を提案へ 2012年4月11日
- ^ a b 十勝毎日新聞電子版 が通常総会、事業停止を決定 2012年4月14日
- ^ a b c WEB TOKACHI 十勝毎日新聞社ニュース 音更のJA子会社が中札内出店 2013年03月28日
- ^ ハピオ中札内店15日オープンに向けて準備 十勝毎日新聞 2013年6月6日
- ^ 木野農協*ハピオ中札内店撤退*3月末 他店の攻勢に苦戦 木野農協が3月末に閉店する方針を決めたハピオ中札内店 2014年3月1日 フォト北海道(道新写真データベース) 北海道新聞
関連項目
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