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中村太地 (陸上選手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中村 太地 Portal:陸上競技
選手情報
国籍 日本の旗 日本
競技 投擲
種目 砲丸投円盤投
所属 ミズノ(現役時代最終所属)
大学 国士舘大学
生年月日 (1993-01-15) 1993年1月15日(31歳)
出身地 茨城県笠間市
身長 175cm
体重 115kg
成績
国内大会決勝 日本選手権
砲丸投 2位 (2015年2016年
自己ベスト
砲丸投 18m85(2018年)
円盤投 52m77(2015年)
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中村 太地(なかむら だいち、1993年1月15日 - )は、日本の元陸上競技選手。専門は砲丸投茨城県笠間市出身。ミズノに所属していた。

経歴

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小学3年生から相撲を始め、中学時代までは相撲道場に通い、全国大会出場経験もある[1]

茨城県立笠間高等学校に入学してから陸上競技を始め[1]、在学時には円盤投砲丸投ハンマー投の投擲競技3種目を経験。2010年5月、県大会では投擲競技3種目全てで優勝を果たす[2]。投擲種目の中でも円盤投で一番実績を残しており、全国大会では8月のインターハイ、10月の国民体育大会(少年男子A)の円盤投で二冠を達成する[3][4][5]。同年はシンガポールユースオリンピックには円盤投の日本代表選手にも選ばれたが、世界の壁は厚く14人中12位に終わる[6]

国士舘大学進学後も砲丸投と円盤投を続け、大学では岡田雅次青山利春の指導を受けた。大学では砲丸投の能力が成長し、2013年関東インカレで優勝、2014年日本インカレで2位になるなどの成績を残す[5]

大学卒業後、実業団で陸上競技を続けようとするも思うような就職先がなく、ミズノの正社員ではないが、ミズノから競技活動に必要な陸上商品のサポートや必要なマネジメントを受けられるクラブチーム・チームミズノアスレティックに所属した。当時は中学校の授業補助の仕事で生計を立てて競技を続けていた[1]

2018年ゴールデングランプリ陸上2018大阪の砲丸投で、18m85の日本新記録(当時)を樹立し、4位に入賞した[7]

2018年8月1日からはミズノの正式な陸上部であるミズノトラッククラブに所属[8]

2022年11月、ミズノを通じて現役引退を発表した。引退後は教員、指導者の道を歩みたい旨を述べている[9]

選手としての特徴

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日本では少数派の回転投法を駆使し、115kgの巨体を器用に使う繊細な投げが持ち味。回転投法に挑戦したのは大学進学後で、高校時代の円盤投の経験がプラスに働いたと中村は語っている[5]

大学時代から円盤投より砲丸投の成績の方が上回るようになり、卒業後は砲丸投をメイン種目としている[5]。ただし、2018年時点では円盤投でも大会にエントリーしている[10]

脚注

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  1. ^ a b c 砲丸投げ・中村太地、相撲は全国大会に出るほどの強さ「裁縫もできますよ」」『スポーツ報知』2020年5月30日。2023年10月12日閲覧。
  2. ^ 広報かさま-07月号_CS2.indd” (PDF). 広報かさま7月号. 2018年6月30日閲覧。
  3. ^ 男子 円盤投 決勝”. Japan Athletic Information Center. 2018年6月30日閲覧。
  4. ^ 国民体育大会 【第1回(1946)~第65回(2010)】” (PDF). 日本スポーツ協会. 2018年6月30日閲覧。
  5. ^ a b c d “砲丸投・中村太地が回転投法で日本記録樹立 日本における回転投法の歴史”. ベースボール・マガジン社WEB. (2018年5月24日). https://www.bbm-japan.com/_ct/17170812 2018年6月30日閲覧。 
  6. ^ シンガポールユースオリンピック2010 日本代表選手団 全成績”. 日本オリンピック委員会. 2018年6月30日閲覧。
  7. ^ “中村太地が砲丸投げ日本新!向上心の持続が世界へ道”. 日刊スポーツ. (2018年5月20日). https://www.mizuno.jp/track_field/news/mtc/2018/08/post-220.html 2018年6月30日閲覧。 
  8. ^ 砲丸投日本記録保持者「中村太地選手」がミズノトラッククラブの一員に”. MIZUNO TRACK&FIELD. MTC情報 (2018年8月1日). 2018年9月29日閲覧。
  9. ^ 砲丸投・中村太地が現役引退 18年に回転投法で18m85の日本新 「日本記録が投げられたのは、携わっていただいた方々のお陰です」」『月陸Online』2022年11月2日。2023年5月11日閲覧。
  10. ^ 第101回 日本陸上競技選手権大会エントリー選手一覧(男子)” (PDF). 日本陸上競技連盟. 2018年6月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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先代
畑瀬聡
男子砲丸投日本記録保持者
2018/05/20 - 2024/08/30
次代
奥村仁志