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中村昭之

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

中村 昭之 (なかむら しょうじ、1927年12月 - 2014年12月28日) は、日本の心理学者[1]

経歴

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福岡県福岡市出身。九州大学文学部哲学科心理学専攻卒業。長崎県立短期大学長崎県立国際経済大学の教員を経て、1970年(昭和45年)に駒澤大学に着任、以後教員として1998年の定年まで28年間勤務。同大学の心理学研究室を育て上げ、心理学科の設立に尽力した[2]

研究分野

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専攻は臨床心理学で、認知行動療法的観点に近い。また東洋思想にも造詣が深く、特に東洋的行法、瞑想に関する心理過程については日本の第一人者とされる[2][1]

学会

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主要業績

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  • 「自己治療的心理療法の研究 (1)坐禅の心理療法的側面,特に動機と心的態度の変化について」 『経済と文化』 7, p2-9, 1964.[1][4]
  • 「自己治療的心理療法の研究 (2)坐禅の心理・生理学的研究」 『経済と文化』 8, p13-29, 1966.[1][4]
  • 「叢林生活と森田療法における生活の類似性に関する研究:人間関係と体得過程を中心として」 『精神療法研究』 5(2), p45-52,1974.[1][4]
  • 「叢林生活に関する心理学的研究」 学位論文 駒澤大学,1977.[1][5]
  • 「イメージ療法に伴う生理・心理学的研究」 『催眠医学研究』 25(2), p21-26, 1981.(共著)[1][6]
  • 「家族と家族療法」(共訳 Minuchin,S.Family and Family Therapy: Harvard University Press) 誠信書房,1983.[1][7]
  • 「抑うつの認知行動療法」(監訳 Williams, J. M. G. The Psychological Treatment of Depression: Groom Helm)誠信書房, 1985.[1][8]
  • 「禅的瞑想によるセルフ・コントロール」 『催眠学研究』 36(1), p40-43, 1991.[1][9]
  • 「日本における東洋的行法の研究展望」 『心理学評論』 35(1), p22-43, 1992.[1][10]
  • Zen Practice and Self-Control. Journal of the Faculty of Letters Komazawa University, 53, p117-130, 1995.[1][11]

論文

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 小野浩一 中村昭之先生を偲んで 『応用心理学研究』(Japanese Journal of Applied Psychology), p230-231, 2015年2月7日。
  2. ^ a b 寺岡隆 中村昭之教授御定年退職にあたって 『駒澤社会学研究』30, p3-6, 1998.
  3. ^ 名誉会員一覧 - 日本応用心理学会、2022年4月1日閲覧。
  4. ^ a b c 加藤博己 20世紀以前の禅心理学文献集 (日本版) 『駒澤大学心理学論集』 4, p27-28,31, 2002.
  5. ^ 心理学研究室 「心理学研究室30年の歩み 6. 学位論文 1)博士論文」 『駒澤大学心理学論集』 1, p144, 1999.
  6. ^ 催眠学研究 = Japanese journal of hypnosis 25(2) - 国立国会図書館
  7. ^ 高橋重宏 中村昭之先生を送る(中村昭之先生退職記念) 『駒澤社会学研究』 30, 1-2, 1998.
  8. ^ 抑うつの認知行動療法 - 国立国会図書館
  9. ^ 催眠学研究 = Japanese journal of hypnosis 36(1) - 国立国会図書館
  10. ^ 日本における東洋的行法の研究展望 - 国立国会図書館
  11. ^ Zen Practice and Self-Control - CiNii