中村禎
中村 禎(なかむら ただし、1957年10月3日- )は、日本のコピーライター。福岡県出身。成蹊大学経済学部卒業。
略歴・人物
[編集]1980年に外資系広告代理店のJ.W.トンプソンに入社。営業畑を経験するも、宣伝会議のコピーライター養成講座を受講し、翌1981年にサン・アドへ移籍。当時サン・アドの中心的存在だった仲畑貴志や葛西薫らのもとで、コピーライターとしての研鑽を積み、1982年にはソニーのEZアラームのコピー「誰も起こしてくれない一人暮らし。悪いのは、誰だ。アッ僕か。」でTCC最高新人賞を受賞する好スタートを切る。
その後もサン・アドに在籍しながら、リクルート「とらばーゆ」などの広告コピーを担当し、1988年には電通へ移籍。1993年にはさくら銀行のキャンペーン広告「ニュース」シリーズでTCC部門賞を受賞。その後もキリンビール「一番搾り」やサントリー「リザーブ」、TOYOTA「SPACIO」、日本信販のコピーやCF企画を担当。2001年にはKDDIの「Designing The Future」のシリーズ広告でTCC最高賞を受賞する他にも、2003年には18年ぶりにセ・リーグ制覇を果たした、当時の阪神タイガース監督、星野仙一が自らでスポーツ紙に掲載した「あ~しんどかった(笑)」、「勝ち組、負け組。そんなん、ないんや。」、「日本経済のために優勝したんやないで(笑)」、「昨日、球場に来られなかった人たちにもありがとう。」などのコピー[1]を手掛けてもいる。現在は、電通を退職しフリーランスに。宣伝会議のコピーライター養成講座での講師も務めている。
著書
[編集]「最も伝わる言葉を選び抜く コピーライターの思考法」(宣伝会議)2017/03/01
脚注・出典
[編集]- ^ 詳しくはTCCコピー年鑑検索ページで、コピーライター名の項目に「中村禎」と打ち込んで検索すれば出てくる。
- サン・アド「SUN-AD at Work」宣伝会議 2002年
有名なキャッチコピー
[編集]- いい仕事をしたひとが、いい顔になるのはなぜだろう。(リクルート・とらばーゆ)
- プロの男女は、差別されない。(同上)
- お金で買えないもののほうが、大切だったりする。(さくら銀行)
- お金がないと生きて行けない。人間は弱いね。(同上)
- おいしいとこだけ、一番搾り。(キリンビール・一番搾り)※緒形拳、鈴木杏樹、村田雄浩らがCMに出演。
- 暑い暑い世の中で、ビールだけが冷えている。(同上)
- ビール、ビールと蝉が鳴く。(同上)
- 10年リザーブ AGED 10 YEARS.(サントリー・10年リザーブ)※佐藤浩市がCMに出演。
- 明日は、あしたの使い方。(TOYOTA・SPACIO)※爆笑問題がCMに出演。
- つまんない広告をする企業は、ほぼつまんない。(KDDI・Designing The Futureシリーズ広告)※豊川悦司や永瀬正敏らがCMに出演。
- 日本で二番手でも、世界で一番になればいいじゃん。(同上)
- がんばれNTT、がんばるKDDI。(同上)
他多数。
外部リンク
[編集]- ぶ厚い手帳:コピーライター中村禎の場合(blog)
- 佐々木宏 リクルートの2つのギャラリー アーティストインタビュー
- 中村禎 (@baccano21) - X(旧Twitter)