中村継男
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中村 継男(なかむら つぐお、1888年(明治21年)10月15日[1] - 1946年(昭和21年))は、日本の衆議院議員(立憲民政党→国民同盟)、大蔵官僚。
経歴
[編集]熊本県熊本市に中村午五郎の長男として生まれる[2]。1912年(明治45年)に長崎高等商業学校(現在の長崎大学経済学部)を卒業後、一年志願兵となり、陸軍三等主計として退役した[2]。熊本税務監督局に属官として勤務し、認められて1917年(大正6年)に東京税務監督局事務官に昇進した[3]。1923年(大正12年)、官を辞して税務懇話会を組織し、納税思想の普及と税務に関する官民協調に尽力した。後の1938年(昭和13年)には税務懇話会は社団法人化された[3]。
1925年(大正14年)、滝野川町の町会議員に当選した[4]。
1928年(昭和3年)の第16回衆議院議員総選挙に出馬し、当選。連続3回当選を果たし、その間小橋一太文部大臣の秘書官[4]や内閣調査局参与[5]を務めた。
著書
[編集]- 『改正法人所得税法詳解』(東京税務二課会、1920年)
- 『震災と諸税の減免猶予』(巌松堂、1923年)
- 『臨時利得税法精解』(森山書店、1935年)
- 『退職積立金及退職手当法解説』(税務懇話会、1936年)
- 『大蔵省原案逐条解釈 改正税法早わかり』(巌松堂、1936年)
- 『法人所得及所得税』(税務懇話会、1936年)
- 『広田税制の核心を語る』(巌松堂、1937年)
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 大石末吉『普選の勝者 代議士月旦』東京平和新報社出版部、1928年。
- 『昭和九年度版 出身地府県別在都人物名鑑(滝野川区編)』東洋通報社、1934年。
- 『第一回乃至第十九回総選挙 衆議院議員略歴』衆議院事務局、1936年。
- 田沼征『経済こぼればなし』厚生閣、1941年。