中村輪夢
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基本情報 | ||||
本名 |
中村 輪夢 なかむら りむ | |||
生年月日 | 2002年2月9日(22歳) | |||
国籍 | 日本 | |||
身長 | 168cm | |||
体重 | 63kg | |||
選手情報 | ||||
所属 | ウイングアーク1st | |||
分野 | BMXフリースタイル | |||
最終更新日 2024年11月6日 |
中村 輪夢(なかむら りむ、2002年2月9日[1] - )は、日本のBMX選手。京都府京都市出身。
2020年東京オリンピック及び2024年パリオリンピックの男子BMXフリースタイルに出場し、両オリンピックで5位入賞という記録を残した[2]。
人物
[編集]元BMXライダーの父・辰司の影響で2歳の時よりBMXを始める。5歳で初めて大会に出場し、京都市立西京極西小学校の高学年時代には全国大会のキッズクラスで優勝する。西京極中学校から京都つくば開成高校へ進学[3]。
名前の由来は自転車の車輪の部品である「リム」から。漢字は車輪・五輪の「輪」と「夢」で「輪夢」と名付けられた[4]。また生まれたときに2002年ソルトレークシティオリンピックが開催されていたこともある。
2015年にBMXの本場アメリカで行われたRECON TOURの13~15歳クラスにおいて優勝し、その世代の世界一となる。
2016年には世界の強豪も参戦したG-Shock Real Toughnessで優勝を飾り、日本人初のBMX STREETライダーでレッドブルアスリートになった[5]。
2017年6月スポーツマネジメントのファーストトラック株式会社とマネジメント契約を締結。同年11月に開催された第1回世界選手権では最年少でファイナルに進出し7位入賞。12月に開催された第1回全日本選手権では初代チャンピオンに輝く[6][7]。
2018年6月ウイングアーク1st株式会社とスポンサー契約を締結。現在ウイングアーク1st株式会社所属。
2019年9月に行われた第3回 全日本BMXフリースタイル選手権で2年ぶり2度目の優勝[8]。UCIワールド杯広島大会 では日本人史上初となる準優勝を果たすと、X Gamesにも初出場で準優勝し、BMXフリースタイルパーク史上最年少となる表彰台獲得という快挙を達成した。11月には、堀米雄斗、五十嵐カノアらと『JAPAN ACTION SPORTS AWARDS 2019』を受賞[9]。
2020年6月に東京五輪日本代表に内定。2020年9月の第4回全日本BMXフリースタイル・パーク選手権大会で大会初の連覇達成[10]。しかし同月、五輪の延期決定後に左かかとを骨折。「体の一部」と語っていた自転車に2021年1月まで乗れず、五輪直前にも足の痛みに襲われ、ほとんど練習ができないまま本番に入った。2021年に開催された東京五輪BMXフリースタイル男子パークで5位に入賞した[11]。東京五輪BMXフリースタイル男子パークでは出場9選手のうち唯一の10代であった。この成績により京都市から「京都市スポーツ栄誉賞」を授与される[3]。
2021年、第5回全日本BMXフリースタイル選手権で大会3連覇達成[12]。
2022年、第6回全日本選手権4連覇[13][14]と世界選手権優勝を果たす。世界選手権は93.80をマークし、日本人として初制覇。
2023年、第7回全日本BMXフリースタイル・パーク選手権大会優勝で5連覇達成[15]。アジア選手権でも優勝[16]。しかし連覇を狙った世界選手権は4位。
2024年、5月と6月に開かれた都市型スポーツ4競技のパリ五輪予選シリーズでは第1戦で日本人では唯一、決勝に進み9位。第2戦は8位となり、出場権を獲得できなかったが、これまでの実績が評価され、2大会連続のオリンピック代表に内定[17]。2024年パリオリンピックの自転車競技男子BMXフリースタイルでは、決勝に進出し、後方宙返りしながらバイクを1回転させる「バックフリップ・テールウィップ」からの一度バイクをキャッチし、さらにバイクを1回転させる「テールウィップ」をメイクし、世界初の新技を成功させた。中盤にも世界初の新技「ダブルダウンサイド」からの一度キャッチしてからの「テールウィップ」も完璧にメイクし、会場を沸かせたが、90.35ポイントで5位となった[2][18]。11月の第8回全日本BMXフリースタイル・パーク選手権大会で優勝し6連覇達成[19]。
戦績
[編集]- 2015年:FISE World成都大会 優勝(アマチュア部門)
- 2016年:RECON TOUR 優勝(13歳~15歳クラス)
- 2016年:PERUGIA CUP 優勝
- 2016年:G-Shock Real Tougness 優勝
- 2017年 FL BMX Series 3位
- 2017年:JAPAN CUP大会富山大会 優勝
- 2017年:UCI UCIアーバンサイクリング世界選手権 7位
- 2017年:第1回全日本BMXフリースタイル・パーク選手権大会 優勝
- 2018年:UCIワールド杯日本・広島大会 9位[20]
- 2019年:第3回全日本BMXフリースタイル・パーク選手権大会 優勝
- 2019年:UCIワールド杯日本・広島大会 準優勝
- 2019年:X Games Minneapolis 2019 BMX Park 銀メダル
- 2019年:UCIワールド杯中国・成都大会 優勝
- 2019年:UCIワールド杯年間総合ランキング 1位
- 2020年:Simlpe Session 2020 BMX Park 優勝
- 2020年:第4回全日本BMXフリースタイル・パーク選手権大会 優勝
- 2021年:東京オリンピックBMXフリースタイル 5位
- 2021年:第5回全日本BMXフリースタイル・パーク選手権大会 優勝
- 2022年:第6回全日本BMXフリースタイル・パーク選手権大会 優勝
- 2022年:UCI BMXフリースタイル ワールドカップシリーズ第1戦フランス・モンペリエ大会 優勝
- 2022年:UCIアーバンサイクリング世界選手権アブダビ BMXパーク 優勝[21]
- 2023年:アジアBMX選手権大会フリースタイル・パーク 優勝[22]
- 2023年:UCIワールド杯ベルギー・ブリュッセル大会 準優勝
- 2023年:第7回全日本BMXフリースタイル・パーク選手権大会 優勝
- 2024年:パリオリンピックBMXフリースタイル 5位
- 2024年:第8回全日本BMXフリースタイル・パーク選手権大会 優勝
出演
[編集]テレビ番組
[編集]- 2017年8月:ニンゲン観察バラエティ「モニタリング」(TBS)
- 2018年5月:アスリートの魂 (NHK)
- 2019年6月:バース・デイ(TBS)
- 2019年8月:嵐にしやがれ(日本テレビ)
- 2019年9月:炎の体育会TV(TBS)
CM
[編集]スポンサー
[編集]脚注
[編集]- ^ 中村輪夢 | first track Inc.
- ^ a b “自転車 男子BMXフリースタイル 中村輪夢 5位 パリ五輪”. NHK 2024年7月31日閲覧。
- ^ a b “京都市:東京2020オリンピック自転車男子BMXフリースタイル・パーク5位入賞!!中村輪夢選手京都市スポーツ栄誉賞表彰式について”. 京都市情報館. 2024年7月9日閲覧。
- ^ 【中村輪夢】BMX界の若きエースが学ラン姿で大爆走!? その笑撃の結末とは……| BMX | FISE |
- ^ “TEAM G-SHOCK· BABY-G - 中村 輪夢 | G-SHOCK 腕時計”. CASIO公式ウェブサイト. 2024年11月5日閲覧。
- ^ “BMX PARK初代日本王者は15歳の中村輪夢!2017全日本BMXフリースタイルパーク選手権 - 自転車動画シクロチャンネル CYCLOCHANNEL |自転車動画シクロチャンネル CYCLOCHANNEL”. 「自転車専門インターネット放送局」シクロチャンネル (2017年12月4日). 2024年11月5日閲覧。
- ^ “BMXフリースタイル パーク種目の全日本選手権が初開催 男子エリートは中村輪夢が初代王者に - 第1回全日本BMXフリースタイル パーク選手権大会”. cyclowired (2024年11月5日). 2024年11月5日閲覧。
- ^ “全日本選手権 開催レポート | 一般社団法人 全日本フリースタイルBMX連盟” (2019年9月28日). 2024年11月5日閲覧。
- ^ “『JAPAN ACTION SPORTS AWARDS 2019』受賞者決定!!!:時事ドットコム”. web.archive.org (2020年1月24日). 2024年7月29日閲覧。
- ^ “第4回全日本BMXフリースタイル選手権パーク種目は中村輪夢と大池水杜が大会連覇|サイクルスポーツがお届けするスポーツ自転車総合情報サイト|cyclesports.jp”. www.cyclesports.jp (2020年9月21日). 2024年11月5日閲覧。
- ^ “BMXパーク中村輪夢は5位 勝負の2本目大技連発も、メダルに届かず - BMXフリースタイル - 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2021年8月1日閲覧。
- ^ “2021全日本BMXフリースタイル選手権 中村輪夢が3連覇 内藤寧々が初タイトル獲得 - 自転車動画シクロチャンネル CYCLOCHANNEL |自転車動画シクロチャンネル CYCLOCHANNEL”. 「自転車専門インターネット放送局」シクロチャンネル (2021年9月21日). 2024年11月5日閲覧。
- ^ “岡山で開催!「BMX」全日本選手権 中村輪夢選手が大会4連覇 | KSBニュース | KSB瀬戸内海放送”. KSB (2022年9月19日). 2024年11月5日閲覧。
- ^ “全日本BMXパークは中村輪夢が圧勝で4連覇”. 産経新聞 (2022年9月17日). 2022年9月22日閲覧。
- ^ “中村輪夢がパーク制し5連覇、女子は内藤寧々が優勝…全日本BMX”. 読売新聞オンライン (2023年9月17日). 2024年11月5日閲覧。
- ^ “2023アジアBMX選手権大会・パーク男子で中村輪夢が優勝|サイクルスポーツがお届けするスポーツ自転車総合情報サイト|cyclesports.jp”. www.cyclesports.jp (2023年7月15日). 2024年7月4日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2024年6月28日). “自転車BMXフリースタイル 中村輪夢がパリ五輪内定 | NHK”. NHKニュース. 2024年7月4日閲覧。
- ^ “「判定おかしくない?」BMX中村輪夢、世界初の新技成功も”. THE DIGEST. 2024年8月3日閲覧。
- ^ “中村輪夢6連覇、小沢美晴は初V 全日本BMXパーク|JOC - 日本オリンピック委員会”. JOC - 日本オリンピック委員会. 2024年11月5日閲覧。
- ^ 東京五輪目指すBMX中村輪夢9位「今の実力」日刊スポーツ
- ^ “2022 UCIアーバンサイクリング世界選手権 BMXパーク 中村輪夢 優勝!”. 日本自転車競技連盟 WEB SITE. 2024年7月4日閲覧。
- ^ “日本から3名のアジアチャンピオンが誕生「2023年アジアBMX選手権大会」フリースタイル・パーク/フラットランド | FINEPLAY”. FINEPLAY [ファインプレー] (2023年7月18日). 2024年7月4日閲覧。
- ^ Visaのタッチ決済 Team Visa 中村輪夢選手 20秒YouTube