中沢正夫
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中沢 正夫(なかざわ まさお、1937年 - )は、日本の精神科医。中澤と表記するときもある。統合失調症の治療に定評があり[1]、著書多数。椎名誠率いる「東ケト会」のメンバー(付き医)であったとしても有名[2]。
ある精神科医は自身が卒業した1968年ごろの中沢および群馬大学・生活臨床グループの様子を「時代的には生活臨床理論が完成し、それを武器に優れたオルガナイザーである中沢氏が『精神衛生をはじめようとする人のための100ケ条』を携え、保健婦を標的に全国制覇に乗り出した時代であった」と述懐した[3]
略歴
[編集]著作
[編集]- ストレス「善玉」論(角川文庫、1992/07、ISBN 978-4041821015)
- ストレス「善玉」論(岩波現代文庫、2008/2/15、ISBN 978-4006031626)
- こころの医者のフィールド・ノート(ちくま文庫、1996/5、ISBN 978-4480031563)
- あなたが家族を愛せるのなら - こころの医者のフィールド・ノート(情報センター出版局・改装版、1987/8、ISBN 978-4795801622)
- こころの医者のフィールド・ノート - あなたが家族を愛せるのなら(情報センター出版局・エビデンス選書、2007/3/23、ISBN 978-4795846623、初版1982年の新装版)
- 凹の時代 心の癒しのために(ちくま文庫、1997/1、ISBN 978-4480032454)
- 治せる精神科医との出会いかた (朝日選書、2002/3、ISBN 978-4022597960)
関連項目
[編集]- 江熊要一
- 生活臨床
- 椎名誠
- 藤田博史 著書『精神病の構造』(1990年)の「感謝のことば」のなかで、安永浩と共に「孤高の精神科医」と表現されている。「わたしが精神科臨床医としての姿勢の原点を最初に学んだ中沢正夫先生、およびラカンに関して刺激的な往復書簡で応答してくださった安永浩先生のお二方の名前も忘れることはできない。お二人はわたしにとって孤高の精神科医である。」(『精神病の構造』390頁)
出典
[編集]- ^ スパイシー・プロフィール「精神分裂病」とあるが、統合失調症のこと
- ^ 自著・著者紹介より
- ^ 黒川洋治 『精神科医の現在』(『精神医療』誌)
- ^ スパイシー・プロフィール