丸沼温泉
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大沼温泉 | |
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温泉情報 | |
所在地 | 群馬県利根郡片品村 |
交通 | 鉄道:上越新幹線上毛高原駅よりバス1時間約24分 |
泉質 | 単純温泉(中性低張性高温泉)[1] |
泉温(摂氏) | 48.0[2] |
湧出量 | 300ℓ/m[3] |
pH | 7.50-7.65[4] |
液性の分類 | 中性 |
浸透圧の分類 | 低張性 |
宿泊施設数 | 1 |
総収容人員数 | 170[3] 人/日 |
年間浴客数 | 8000人(1988年。11月上旬-4月下旬は休館)[5] |
外部リンク | 片品村観光協会 |
丸沼温泉(まるぬまおんせん)は、群馬県利根郡片品村(旧国上野国)にある温泉である[6]。鎌田温泉、片品温泉、幡谷温泉、丸沼温泉の4つの温泉と共に片品温泉郷を構成している。
泉質
[編集]温泉街
[編集]一軒宿[10]。
概要
[編集]源泉は丸沼の北岸1kmに湧出口があり、流紋岩の切裂より噴出している[11]。丸沼の底から温泉が噴出しているところもある[12]。文豪の開高健は同ホテルを定宿にしており[13][14][注釈 1]、幸田露伴や井伏鱒二なども温泉を愛し、幸田露伴はここを舞台に小説『対髑髏』を残している[9][15]。宿では温泉を使いきれないため、一部を沼に放流している[16]。
シャレ―丸沼やセンターステーション、白根山荘など丸沼高原にある温泉は「座禅温泉」となっている[17][18][19]。
積雪のため営業期間は4月下旬から11月中旬ごろまでである[20]。
歴史
[編集]開湯時期ははっきりとしていないが、18世紀末より利用されており、かつては沼入の湯と呼ばれていた[8]。1791年(寛政3年)石工により発見された[5]。あるいは『片品村史』によると、1792年(文化4年)、上小川村の平四郎が案内した珍郷というものが開発し、1798年(文化10年)、珍郷の息子栄次郎が道を開いたという[21]。明治期からは千明森蔵の別荘になっていたが[5]、1933年(昭和33年)、別荘を丸沼観光ホテルとして環湖荘湯沢館が開業し、2001年(平成13年)に環湖荘丸沼館を改築している[22][23]。
参考文献
[編集]- 片品村『片品村史』(1963)
- 地質調査所『日本温泉・鉱泉分布図及び一覧』(1975)
- 地質調査所『日本温泉・鉱泉分布図及び一覧』(1992)
- 木暮敬、萩原進『群馬の温泉』(上毛新聞社、1980)
- 『群馬県の地名』(平凡社、1987)
- 『角川日本地名大辞典』(角川書店、1988)
- 『全国温泉大事典』(旅行読売出版社、1997)
- 『群馬の源泉一軒宿』(上毛新聞社、2009)
- 『新ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社、2014)
- 小暮淳『尾瀬の里湯』(上毛新聞社、2015)
- 週刊朝日編集部『文豪が泊まった温泉宿50』(朝日新聞出版、2019)
- 「ぐんまの温泉」(群馬県観光局観光物産課、2020)
アクセス
[編集]- 公共交通機関
- JR沼田駅若しくは上毛高原駅から関越に乗車し鎌田下車、沼田駅より57分、上毛高原駅より1時間24分。鎌田からバスを乗り継いで29分、丸沼温泉環湖荘下車[24]。
- 自家用自動車
- 国道120号・金精道路沿い。関越自動車道・沼田インターチェンジから自動車で44km、85分[6]。なお、毎年12月下旬から4月下旬にかけての間は冬期閉鎖により通行止めとなる。
脚注
[編集]- ^ 『新ぐんまの源泉一軒宿』、p.61
- ^ 日本温泉・鉱泉分布図及び一覧』(1992)、p.142
- ^ a b 『尾瀬の里湯』、p.125
- ^ 日本温泉・鉱泉分布図及び一覧』(1975)、p.41
- ^ a b c 角川地名大辞典、p.881
- ^ a b 全国温泉百科事典、p.252
- ^ 温泉の効能・概要 天然温泉環湖荘、天然温泉(2020.9.8Lastaccess)
- ^ a b 『群馬の温泉』、p.124
- ^ a b 群馬の地名、p.102
- ^ 丸沼温泉 片品村観光協会(2020.9.8Lastaccess)
- ^ 『群馬の温泉』、pp.124-125
- ^ 『片品村史』、p.552
- ^ 文豪が愛した宿 デイリー新潮・開高健は“裏部屋”希望、釣りを楽しんだ「環湖荘」(2020.9.8Lastaccess)
- ^ 『文豪が泊まった温泉宿50』、p.104
- ^ 文豪らも魅せられて逗留読売旅行×『読売旅行』たびよみ(2020.9.8Lastaccess)
- ^ 『尾瀬の里湯』、pp.124-125
- ^ 日帰り温泉 丸沼高原(2020.9.12lastaccess)
- ^ 宿泊施設のご案内 白根山荘(2020.9.12lastaccess)
- ^ 座禅温泉 片品村観光協会公式サイト(2020.9.12lastaccess)
- ^ 「環湖荘公式パンフレット」より(2021年度版)
- ^ 『群馬の温泉』、pp.123-124
- ^ 魅力2 丸沼温泉環湖荘、当館の魅力2018年5月3・10日号掲載(2020.9.8Lastaccess)
- ^ 『尾瀬の里湯』、p.124
- ^ 関越交通ホームページ 時刻表を参照(2020年9月8日Lastaccess)
注釈
[編集]- ^ 開高健は1969年(昭和44年)から1989年(平成元年)に亡くなるまで15回ほど泊っており、丸沼での釣りを楽しんだという。人目に付くのが嫌からか二階隅部屋を好み、長逗留になっても掃除の従業員も部屋へ入れなかったという(『文豪が泊まった温泉宿50』、pp.104-105)。