久保覚
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久保 覚(くぼ さとる、1937年2月 - 1998年9月9日)は、在日韓国・朝鮮人の編集者、文化活動家、朝鮮芸能文化史研究家。本名・鄭 京黙(チョン・キョンムク, 朝: 정경묵)。
60年代から数々の重要作を編集者として刊行し、『全集 現代文学の発見』(学藝書林)や『花田清輝全集』(講談社)の編纂でも大きな業績を残す。
略歴
[編集]- 1937年 在日朝鮮人として東京府東京市牛込区(現在の東京都新宿区)早稲田鶴巻町に生まれる。
- 1952年 春、牛込一中卒業[1]。東京都立戸山高等学校、次いで海城高校に入学するも経済的事由により中退[1]。
- 1953年 日本共産党に入党(のち、22歳で離党)。
- 1960年 現代思潮社に入社。
- 1967年 せりか書房入社。
- 1968年 「現象学研究会」(後に「はじまりの会」)発足。
- 1971年 「現代批評の会」発足。
- 1984年 「新日本文学」編集長に就任し、1987年まで勤める。
- 1991年 生活クラブ生協連合会《本の花束》の編集に協力。
- 1998年 9月9日午前3時40分、急性心筋梗塞のため東京都三鷹市の病院で死去、享年61。
著書
[編集]- 『収集の弁証法──久保覚遺稿集』(影書房)
- 『古書発見──女たちの本を追って』(影書房)
- 『旅芸人の世界』(共著、朝日文庫)
- 『別冊新評 花田清輝の世界』(編著、新評社)
- 『こどもに贈る本』(編著、みすず書房)
- 『こどもに贈る本 第2集』(編著、みすず書房)
- 『女たちの言葉』(編著、青木書店)
訳書
[編集]- デビッド・L・ハリソン文、フィリップ・フィックス絵『巨人ものがたり』(ほるぷ出版)
- 梁民基『仮面劇とマダン劇──韓国の民衆演劇』(晶文社)