二泉映月
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『二泉映月』(中国語: ア チェン イン ユエ)は、中国の伝統楽器二胡の曲。
「二泉映月」の「二泉」は無錫市内の恵山(zh:惠山)の麓にある天下第二泉(zh:天下第二泉)(陸羽がその著書『茶経』の中で定めた喫茶に適した水の第二位の泉)を指し、その水面に映る月がタイトルの示す意味である。中国の著名な民間音楽家である無錫出身の阿炳(本名:華彦鈞 1893年8月17日-1950年12月4日)の代表曲として有名である。
阿炳は1893年に江蘇省無錫市に生まれ、幼少の頃から道士の父について音楽を学んだ。20歳の頃に眼病を患い、35歳の頃には両目とも完全に失明。30歳頃から街頭で歌を唄い、楽器を奏でて生計を立てた。
演奏家としての阿炳は『梅花三弄』をはじめとして300曲程のレパートリーを持っていたとされているが、最晩年である1950年9月2日に録音した二胡による『二泉映月』『聴松』(zh:聽松)『寒春風曲』と、琵琶による『大浪淘沙』『昭君出塞』(zh:昭君出塞)『龍船』(zh:龍船)の録音テープが残っている。