五井平和財団
公益財団法人五井平和財団(ごいへいわざいだん、英: The Goi Peace Foundation)は、宗教団体白光真宏会の開祖五井昌久(1916-1980)の平和思想を理念に設立された団体。五井昌久の養子で白光真宏会第二代会長の西園寺昌美が会長を務める。理事長は夫の西園寺裕夫[1]、常務理事は娘の川村真妃(西園寺真妃)[2][3]。
経緯
[編集]五井平和財団は、白光真宏会の開祖五井昌久(1916-1980)の宗教的平和思想を理念に設立された。五井昌久は、第二次世界大戦後、民族、宗教、政治など、あらゆる違いを超えて、「世界人類が平和でありますように」という祈りに人類の心を結集しようと呼びかける世界平和運動を提唱。1988年にアメリカのニューヨーク州に非営利法人ワールド・ピース・プレヤー・ソサエティを設立(代表:西園寺昌美、理事長:西園寺裕夫[4])。同団体は国連広報局の提携NGOとして、世界中のサポーターと共に活動を展開している。1999年に白光真宏会の第二代会長の西園寺昌美を会長に、平和の創造に向けた調査研究とより広範な教育啓発事業を展開することを目的に五井平和財団を設立。あらゆる生命が調和し合える新しい時代のビジョンと原則を示した「生命憲章」を基本理念に種々の活動を推進している。2005年には同じ方向性を持つ国内外の組織と「新しい文明を築く」イニシアティブを立ち上げ、持続可能で調和した地球社会の実現に取り組む人々のネットワークを広げている。これまでの実績は国際的にも評価され、2004年に国際連合経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を有するNGOに承認され、2006年にはユネスコ(国連教育科学文化機関)との公式関係を有する財団として認定された。また、2010年には日本の公益財団法人となった。
活動概要
[編集]教育、科学、文化、芸術など、様々な分野で先進的な取り組みを行っている専門家を招き、より良い世界の創造や新しい生き方について考えるフォーラム、シンポジウム、講演会などを定期的に開催しているほか、文部科学省後援やユネスコの教育関連のイベントやフォーラム開催、平和教育をテーマとした国際作文コンテストの実施などに加え、文部科学省からの事業も受託している。
国連資格
[編集]- 国際連合経済社会理事会(ECOSOC)特殊協議資格を有するNGO
- ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)との公式関係を有する財団
主な出版物、レポート
[編集]- 書籍 五井平和財団 編集『私を変えた体験』フェリシモ出版、2012年2月10日、ISBN 978-4-89432-627-9
- 書籍 五井平和財団 編集『これから資本主義はどう変わるのか―17人の賢人が語る新たな文明のビジョン』英治出版、2010年1月25日、ISBN 978-4-86276-076-0
- DVD 「講演会シリーズ:21世紀の価値観」[5]
- DVD 五井平和財団フォーラム[6]
- DVD 「平和の文化」創造のための2000年祭[7]
- 機関誌『平和の創造』[8]
脚注
[編集]- ^ 日本ユネスコ国内委員
- ^ “財団の概要”. 五井平和財団. 2024年11月21日閲覧。
- ^ “講演会”. 2024年11月21日閲覧。
- ^ 吉田尚文「五井昌久の平和思想を支える理念 : その形成と展開」、國學院大學、2019年3月15日、CRID 1110859991260866944。
- ^ DVD 「講演会シリーズ:21世紀の価値観」
- ^ DVD 五井平和財団フォーラム
- ^ DVD 「平和の文化」創造のための2000年祭
- ^ 機関誌『平和の創造』